サロン経営・集客講座

ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージのサロン開業・経営・集客

ヘッドライフをご覧いただきありがとうございます。

 

このページは、ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージ資格講座を卒業し、サロン開業を目指している方、経営や集客を学びたい方に向けたページです。

 

また既にサロン経営をしているが、集客に困っている方、スタッフの教育、育成を行いたい方にもご参考いただける内容です。

 

ぜひご活用くださいませ。

 

 

<執筆者>

ヘッドライフ|一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会理事長・江口 征次

 

ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージとは

 

リラクゼーション、整体、エステ等のサロンで行う頭部(頭皮)への施術をドライヘッドスパ、または、ヘッドマッサージといいます。

 

ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージ・ヘッドセラピー・頭ほぐしなど呼び名は様々で、サロンによって技術的な特徴や期待できる効果が多少異なります。

 

一方、美容院・理容院で行うヘッドスパは、美容師、理容師の国家資格者が行う施術です。主に頭皮クレンジング、頭皮マッサージ、髪の補修などのケアを行います。

 

ドライヘッドスパと比較するために、ウェットヘッドスパとよぶ場合もあります。

 

 

ヘッド業界について(現在・過去・未来)

 

ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージを行うセラピストやそのサロン全般のことをヘッド業界とよんでいます。

 

美容師、理容師が行うウェットでのヘッドスパは美容業界で生まれた施術サービスですが、ヘッド業界とすることがほとんどです。

 

また、ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージに専門特化したサロンの総称としてヘッド専門店、頭専門店とよびます。

 

ヘッド業界の現在(2024年11月時点)

睡眠に対する需要の増加に伴い、ドライヘッドスパ専門店の開業者が急増しています。

 

「寝落ち」といったサロンでの一時的な癒しの体験ではなく、「毎晩の睡眠の質を高めたい」といった要望が強くなってきていると感じます。

 

今後の経営・集客は、自律神経・ホルモンバランスを整えるといった“癒し以上”が求められてくるでしょう。

 

ヘッド業界の過去

ドライヘッドスパ専門店ができるまでは、10~20分程度のオプションメニューとして利用されていました。

 

古くから頭をほぐすことは、不眠が改善するなど自律神経系の改善効果は期待できましたが、施術中に眠りの体験を提供するものではありませんでした。

 

その後、スマホの普及によりVDT症候群の方が増え、ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージのロングコース需要が高まりだしたのが2010年代です。

 

スマートフォンの普及

2008年にiPhone、2009年にAndroidスマホが日本で発売開始。

2010年頭ほぐし専門店atamaオープン(商標登録済み)

 

世帯ベースでのスマホ普及率(総務省による)

・2010年9.7%

・2024年90.7%(携帯電話所有者のスマホ比率は97%)

 

ヘッド業界の未来

ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージは、力や体力を必要としないため、当スクールには70歳以上の方も資格を取りにお越しになります。

 

ヘッドセラピストの開業者が増え、技術、サービス面でもレベルが上がっていく中、過当競争になっていくことが予想されます。

 

集客については、ライバル店に負けないような施策が必要となるため、さらなる差別化や細分化が行われるでしょう。

 

今後はさらに、サロンの独自性や専門性を強化したサロン開業が求めらます。

 

 

ヘッド業界の市場規模

 

これからサロン開業する方にとって気になるのが市場規模です。それは即ち、ヘッド業界はお客様を獲得(集客)できる状況があるのか、売上げが見込めるかを意味します。

 

私(江口)が頭ほぐし専門店atamaを開業した当時、全国には3店舗程度のドライヘッドスパ専門店しかなかったと思われますが、今では至るところで見かけるようになりました。

 

リラクゼーション業界の市場規模

(1)矢野経済研究所の2018年の調査(日経新聞2020年1月27日掲載)によると、リラクゼーション市場の規模は前年比4.1%増の1,196億円でした。

 

(2)株式会社リクルートが2024年に発表したデータ(PRTIMES2024年6月25日掲載)では、市場規模は前年比9.6%増の3,674億円にまで増加しています。

 

2018年と2024年のデータで6年の差があり、調査会社、調査方法、対象者も異なりますが、どちらも前年比4.1%アップ、9.6%アップと上昇しています。

 

ヘッド業界の市場規模

ヘッド業界のみの市場規模を表すデータは見つかりませんが、前述(2)の発表によると、【男女のヘッドスパ・ドライヘッドスパの利用率が2年連続で増加。男性は前年から7.2ポイント増加】と男女ともに増えています。

 

特に男性の利用率が高まっており、今後は男性客の集客が売上アップのポイントとなりそうです。

 

 

ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの需要の背景

 

ここでは、ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの需要が増えた背景、利用者が増えた理由についていくつかの要因をお伝えします。

 

1,IT・デジタル化によるストレス社会

前項(1)(2)の調査にもあるようにリラクゼーションサロン業界の需要は年々増しているのは明らかです。

 

特にIT・デジタル化による情報過多などが原因で、多くの人が頭(脳)にストレスを抱え脳疲労(脳過労)を起こしています。

 

これにより、頭の疲れを癒すリラクゼーションのドライヘッドスパ・ヘッドマッサージが注目されています。

 

2,睡眠への関心の高まり

2017年「睡眠負債」という言葉が流行語大賞にノミネートされたように近年、睡眠または不眠に関心が高まっています。

 

ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージによる頭部の心地よい施術によってオキシトシン・セロトニンの分泌を促進することができ自律神経を整える効果が期待できます。

 

そういったことから良質な夜の睡眠をサポートするサロンメニューとして人気を得ています。

 

3,健康意識の向上と健康情報の普及

健康意識が高まる中で、健康に関する情報はSNSやWEBサイトを通じていつでも手に入るようになりました。

 

その中で薬や現代医療に頼らずに身体の調子を整える民間療法や東洋医学への関心が増しています。

 

ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージのツボへの刺激による効果や「癒しの科学」で知られる科学的根拠がある施術は多くの人々に受けられています。

 

また、頭(頭皮や顏を含む頭部)のケアにおいて相乗効果が期待できるメニューも人気です。特に筋膜ラインを意識した施術がヘッド業界では注目を浴びています。

 

4,健康経営と睡眠経営

「健康経営」とは、従業員への健康投資を行うことで、活力の向上・生産性の向上・組織の活性化をもたらし、結果的に業績アップに繋げることを目的とした経営戦略のことをいいます。(経済産業省HPより

 

「睡眠経営」とは、睡眠の質(quality of sleep)の向上のために技術サービスを提供する経営戦略のことです。その基盤には、経済産業省による「健康経営」があります。

 

このように睡眠が社会的に注目を集める中、「寝落ち」が一つのサービスとなっているのが、ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門店です。

 

ヘッド専門店において睡眠は大きなテーマ(コンセプト)になっているため、ヘッドセラピストの中では、良質な睡眠をサポートする睡眠系の資格を取得する方が増えています。

 

5,手軽さと通いやすさ

ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージは水やオイルを使わないため、服を脱ぐ必要がなく、手軽に受けられる、通いやすい点が人気の理由です。

 

気軽さを売りにリクライニングチェアで施術するサロンもあれば、施術ベッドで行うサロンもあります。

 

シャンプーやトリートメントを行うヘッドスパは、最後にドライヤーで髪を乾かし、ヘアスタイルを整えるといった作業があることから、手軽とは言いずらい面があります。

 

その一方、ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージが忙しい現代人のライフスタイルにマッチしているといえます。

 

6,美容・エイジングケアへの関心

頭皮ケアは髪のコシやハリが生まれ、髪が根元から立ち上がるため見た目の若々しさを保ちます。

 

また、「頭と顔は一枚皮」と表現されるように、頭皮をケアすることは筋肉や筋膜でつながっている顏のリフトアップなります。

 

このように頭皮ケアになるドライヘッドスパ・ヘッドマッサージは、美容面での効果も期待され、性別を問わずエイジングケアの一環として利用する人が増えています。

 

7,市場の進化とSNSマーケティング

サロンメニューの1つに過ぎなかった「頭ほぐし」が、近年は専門店の増加や、フランチャイズ展開により市場が進化しました。

 

また、1名のセラピストによる自宅サロンやマンションサロンにおいても、SNSを通じたマーケティングが功を奏して、需要増加の一因となっています。

 

広告費を投じずに、多くの人々に知っていただけるツールがある時代だからこそ、頑張り次第で個人サロンが輝けるようになっています。

 

 

以上、主に1~7の理由によってドライヘッドスパ・ヘッドマッサージがより広く認知され、需要が増えたことが考えられます。

 

世間の需要が高まったことで、ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージのサロン開業希望者が後を絶ちません。

 

受講費用が安いドライヘッドスパ資格講座を開催しているスクールも増えているため、今後もこの勢いは止まる気配がありません。

 

 

サロン独立開業について

 

これからドライヘッドスパ・ヘッドマッサージに特化したサロン開業を目指している方、または検討中の方、特にサロン業界未経験者に向けた内容となります。

 

以下の「よくあるご質問」に回答する形式でお伝えしていきます。

 

ヘッドマッサージ資格講座の授業風景

Q,サロン開業は誰でもできる?

可能です。「誰でも」の範囲は身体に不自由が無ければという意味になりますが健康であれば誰でも開業することができます。

 

サロン開業をして私益をあげるには、技術、接客、そしてサロン経営、集客ノウハウを手に入れる必要があります。

 

<参考記事>

ヘッドマッサージ繁盛サロンのWEB集客(集客DIYとヘッドセラピストIQ)

 

 

Q,サロン開業をするのに資格は必要ですか?

いいえ。国家資格、民間資格のどちらも取得せずサロン勤務経験のみで開業する方も多くいます。

 

国家資格が必要なのは、シャンプーをするウェットタイプのヘッドスパになり、美容または理容の免許が必須です。

 

ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの資格は、一般社団法人などの民間資格に該当し、サロン開業の必須条件ではありません。

 

Q,サロン開業の手続き方法は?

開業することが決まったら、税務署へ開業届(正式には個人事業の開業・廃業等届出書という)を提出します。

 

開業届といってもA4サイズ1枚の簡単なものです。

 

用紙には、住所・氏名・生年月日・個人番号・職業(例:施術業など)・ 屋号(サロン名)・開業日などを記入します。

 

Q,税金の支払いはどうすればいいですか?

年間を通じてのサロン売上や運営にかかった経費を管理しておき、翌年の2月16日から3月15日の期間に確定申告を行います。

 

確定申告は個人でも行えますが、所得が低いなど条件により申告しなくてよい場合もあります。

 

また自宅をサロンに使用している場合、住宅ローンを組んでいるなどの経費処理、節税などの点も考慮して一度は税理士に相談することをお勧めします。

 

Q,サロン勤務経験なしで開業できますか?

スクールを卒業して、サロンに勤務することなくヘッド専門店を開業される方も多くいます。その理由は次の通りです。

 

(1)サロン開業コースがあり実務研修ができる

(2)短期集中コースでも卒後も練習会に何度でも参加できる

(3)レンタルサロン、シェアサロンで様子をみながら少しずつ開業できる

(4)開業相談や経営コンサルティングを受けることが出来る

(5)サロン開業に必要なことはYoutubeやSNSで無料で勉強できる

(6)SNSで同業者と繋がりを持てば相談ができ情報シェアが可能

 

<その他>

年齢的な問題で求人採用されずにスクール卒後すぐに開業される方がいるのも事実です。

また、小さなお子様の育児があり、平日の昼間にしか働くことが出来ずに求人が見つからない(マッチングしない)などが卒後ストレート開業をします。

 

<参考>

ヘッドマッサージ講座卒業生がレンタルサロンで大失敗?

ヘッドマッサージ講座卒業生が教えるレンタルサロンのすすめ

【ヘッドマッサージ講師が回答】サロン勤務は経験しておくべき?

 

 

Q,閉店、廃業するサロンはありますか?

はい。閉店せざるを得ない理由は、人それぞれですが次の事由があります。

 

(1)思うように集客が出来なかった

(2)親の介護がはじまった

(3)旦那の都合で引っ越しをすることになった

(4)持病が悪化した

(5)近隣トラブルがあった

(6)実家の事業を継ぐことになった

 

人により様々な理由でお店を廃業することになるのですが、問題視するのは(1)の「集客が出来なかった」ことです。

 

「インスタを見ていると、他に上手くいっているサロンがあるのに、なぜ自分は集客が出来ないのだろう」

 

「集客はクーポンサイトがやってくれるけど、リピーターにならない」

 

など、一人で悩んでいませんか?

 

閉店に追い込まれる理由は、必ずどこかにあるはずです。

 

その問題を究明するには、ある程度の経営の知識や自分で調べる能力が必要です。

 

集客が出来ずに閉店する最大の理由は「相談する相手がいなかった」のではないでしょうか?

 

当スクールではこの記事も含め、サロン経営についても学べる機会をご用意しています。それらを上手く活用し、相談できる相手を見つけましょう。

 

また、なるべく同業者との繋がりを持つことで、情報を互いに共有することができます。

 

Q,開業資金はどのくらい必要ですか?

自宅サロン・マンションサロン・商業ビルのテナントなど、サロン開業の形態により異なりますが次の内容をご参考ください。

 

自宅サロンの場合

施術ベッド、タオル、施術用の椅子、その他備品を含め10万円~15万円もあれば、ひとまずスタートできます。

 

しかし念願のサロン開業となれば、おそらく照明器具や内装、ユニフォームなどこだわる部分もあると思うので30万円ぐらいは用意しておくのが無難です。

 

物は年々増えるもので、私のサロンで事務用品など細かな備品までを数えると200個を超えました。

 

当スクールの開業支援CDRには、「開業設備・備品リスト(210個)」をエクセル一覧表にまとめています。開業の際の費用の目安、時間短縮にも活用できます。

 

マンションサロンの場合

備品は自宅サロンと同じであってもマンションを契約する際の敷金、礼金、保証金などの初期費用がかかります。

 

その金額はマンションの平米数、立地、築年数により異なるりますが、大阪市中央区の場合は、家賃6万~10万円、初期費用は0円~家賃の3カ月分程度と幅があります。

 

また自宅サロンとは異なり、洗濯機や冷蔵庫、電子レンジを購入するかによって大きく変動します。

 

運転資金として家賃の6か月~1年分は用意をしたいので最低でも100万円は用意しておくのが無難です。

 

商業ビルのテナントサロンの場合

運よく居抜きの物件があれば、マンションサロンと変わらない金額で開業スタートできます。

 

契約する物件が、トイレも洗面所もエアコンもないスケルトン貸しの場合、マッサージベッド1台の小さな個人サロンであっても内装費だけで150万円以上かかる可能性があります。

 

その他、照明機器、家具や備品、そして運転資金を含め300万円~500万円の用意が必要です。

 

契約物件の階数にもよりますが、ビルの1階や2階にあり視認性が高ければ家賃は高いけど集客はしやすくなります。階数が上がれば家賃は下がるけど集客メリットが弱くなります。

 

資金が用意できない場合のサロン開業

サロン開業して数か月は集客力もなく、お客様が少ないのは仕方がありません。

 

午前中などの集客が見込めない時間帯やサロンの定休日にパートやアルバイトにでかける方も大勢いるのが現状です。

 

副業・ダブルワークをして、家賃や自分の生活費が確保できる状態にするか、しっかりとお金を貯めてからサロン開業をして経営に専念するかです。

 

「どの道を選択するか」これもサロンオーナーとして迫られる経営判断の一つです。

 

経営は「選択して行動に移すこと」

私が考える「経営」とは、正しい状況判断から、自らが進むべき道を選択し、行動(実践)することです。

 

その先には多くの失敗がつきものですが、トライ&エラーが無ければ成長がなくサロンの売上アップも望めません。

 

「選択と集中」という言葉があるように、時間にもお金にも限りがあるため、正しい選択をして、特定のことに注力することが賢いサロン経営となります。

 

 

ヘッドマッサージ専門店の経営について

 

都市部では、ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門店の看板を多く見かけるようになりました。

 

それ以外の田舎町では、未だに「ヘッド専門」というだけで集客ができると聞いています。(2024年時点・卒業生との談話)

 

しかし、いずれはライバル店との競争(比較)を余儀なくされます。

 

そのような状況において、ゴッドハンド、カリスマヘッドセラピストでもない限り、生き残っていくための方法として経営力が必要不可欠です。

 

果たして、本当にライバル店との競争は必要なのでしょうか?

 

他店に目を向けるのではなく、本当にやるべきことは自分に目を向けることです。

 

以下にサロン経営に必要なことをお伝えします。

 

ヘッドマッサージサロン開業コースの授業風景

戦わない経営

「戦わない経営」とは、独自性を活かすことでライバル店との競争をせず、業績を伸ばすポジションを作り出す経営スタイルのことをいいます。

 

“戦わない”という言葉は、決して業績を伸ばすことを諦めるわけではありません。

 

必要以上に他店に目を向けずに、競争しないことで、自分の時間・お金・体力・メンタルを無駄に消耗せず、自分がやるべき業務に力を集中させます。

 

そのことが結果的に他店より価値のあるサービスを提供することに繋がります。

 

サロン経営の本質は、ライバル店に勝つのではなく、自分を磨くことにあります。

 

 

魅力的なサロンを作る

お客様に選ばれるサロンには理由があります。

 

その一つが独自性です。つまり「魅力的と感じる他店との差別化」のことです。

 

差別化するのは簡単ではないと百も承知ですが、「ここにしかない」をつくり出せたら魅力的なサービスになるのは間違いありません。

 

《ナンバーワンよりオンリーワン》というように、他店より《優れているサロン》ではなく、特定のお客様にとって《必要不可欠なサロン》が選ばれるサロンとなります。

 

そして、実際に集客するには、サロンの独自性や専門性を強化し、SNSやホームページ、チラシなどの媒体を通して近隣地域に認知していただく宣伝も必要です。

 

「サロン集客ができない」「安くしないとお客が来ない」という悩みをお持ちのサロン経営者は、独自性をつくって差別化すること、それを宣伝することをサボってはいけません。

 

サロンの魅力を考えて、考えて、ひねり出す。

 

無ければ、つくり出す。

 

つくり出せたら磨き上げる。

 

どの業種のどの企業もやっていることを、あなたはしていないのでは?

 

戦わないサロンの心構え

  1. 「優れているサロン」ではなく、「必要不可欠なサロン」を目指す
  2. 「勝つために戦う」のではなく、「戦わなくても選ばれるサロン」を目指す
  3. お客様のニーズを深く理解し、独自のポジションを築く
  4. 他店が注力していないニッチや新しいカテゴリーを開拓する
  5. サロンやセラピスト個人の独自の強みや売りの専門性を際立たせる
  6. 変化を恐れず、新しいことにチャレンジし、失敗を恐れない姿勢を持つ
  7. 短期的な目先の利益よりも、お客様や地域社会との信頼関係を重視する
  8. 利益よりも、お客様の満足度を最優先に考える

 

 

他店との差別化

あなたが「戦わない経営」を行っていても、世間はあなたと他店を比較します。

 

その際に、自分のサロンの「強み」や「売り」といった魅力が伝えられていたら問題ありません。

 

《経営者としてやるべきことはやった。あとは選ばれるのを待つだけ》といった状況です。

 

それとは逆に「集客できていない」「選ばれていない」のであれば、【やるべきことをやっていない】と判断します。

 

やはり、サボってはいけないのがサロン経営です。

 

そこで、自分のサロンや施術自体の強み、売りを整理するためにUSPを活用します。

 

USPは、サロン開業の事業計画の一つとして設定することをオススメします。

 

USP(Unique Selling Proposition)

顧客から見たサロン独自の「強み」「売り」のことをUSP(ユニークセリングポイント)といいます。

 

強み(自ら作り出したサロンや施術の価値)

➡ 科学的根拠がある施術、専門性が高いアドバイザー資格を所有しているなど

 

売り(他者から見たサロンや施術の特長)

➡ 頭と体の繋がりを熟知し相乗効果メニューで幅広く対応など

 

ここで頭を抱える前に、USP設定をするうえで自分のサロンはどういったサロンなのかを、ひとまず書き出しましょう。

 

以下、参考例です。

 

<参考例>

 

・世界で通用する施術(2025年1月9日時点・25カ国)

 

・科学的根拠がある施術と解剖学的アプローチで症状にまで対応

 

脳波測定により整体法を取り入れた1級ヘッドは効果が3.5倍

 

・納得の理論で技術に根拠がある

 

・豊富な相乗効果メニュー

 

・大学教授が監修の癒しの科学を取り入れている

 

・結果追求型ヘッドマッサージ

 

・脳脊髄液促進ヘッドマッサージ

 

・専門性が高い資格を所持 

 

セロ活アドバイザーの施術が受けられる

 

睡眠ライフスタイルプランナーの施術が受けられる

 

東洋医学アドバイザーの施術が受けられる

 

頭皮毛髪アドバイザーの施術が受けられる

 

・合格トロフィー授与(優秀技能賞トロフィーを取得している)

 

・自律神経・更年期障害に対応したテクニック

 

・ホルモンを操る施術ができる

 

・トリガーポイントヘッドマッサージ

 

・頭皮筋膜リリース

 

・癒しではなく「お悩み」の解消を目指している

 

・不眠を解消することで鬱を予防することができる

 

・頭部だけでなく全身を回復させるドライヘッドスパ技術

 

・自律神経のバランスを整える技術

 

・リラクゼーションと治療の中間を担うことのできるセラピー

 

・整体師が考案した(筋肉、筋膜を意識した)解剖学的マッサージ

 

・顧客心理により満足度を追求した「戦略的施術手順」

 

・感動を与える「最上級の丁寧さ」 ヘッドタッチマナーで癒しを科学する

 

・頭と心を軽くするセラピー

 

・デジタル社会に必要な心と体へのアプローチ

 

脳のクリーニングとなるグリンパティックシステムを考慮した施術

 

ポンピング法など強制的な血液促進法でブレインフォグ解消となる

 

ロッキング法で全身の筋骨格の弛緩とセロトニン活性

 

アロマヘッドセラピーでより自律神経を整える

 

・日本一、頭を細かくほぐす店

 

・日本一、丁寧な施術のドライヘッドスパ店

 

以上のように、自分のサロンや施術について書けるだけ書き出すことから始めてください。

 

これは、「自称」や「そうなりたい」といった気持ちも含めて、書き出すことがポイントです。

 

 

行動変容を促す「日本一商法」

自称でいいので「日本一」と言ってしまえば、あなたの行動も売上も向上します。

 

例えば、「日本一、親切なセラピスト○○です」と自ら宣伝すると、そうする他ないため、行動変容が起こります。

 

そして「日本一、精密なヘッドマッサージをご提供」と書いてあったら、思わず受けに行きたくなりませんか?

 

私はこれを【日本一商法】と名付けました。

 

日本一商法の注意点は、努力なしの口先だけになると悪徳商法になってしまうことです。

 

大切なのは、あなたが成功する経営者になるための行動変容です。

 

行動変容とは

意識が変わることで行動や習慣が変化することをいいます。

 

<有名な言葉>

心が変われば行動が変わる。

行動が変われば習慣が変わる。

習慣が変われば人格が変わる。

人格が変われば運命が変わる。

(アメリカの哲学者・心理学者ウイリアム・ジェームス)

 

 

サロン理念・ミッション・ビジョンを作る

私のサロン頭ほぐし専門店atamaは、「頭と心を軽くする」といった理念のもと、「社会的に価値があるヘッドマッサージを提供する」をミッションに掲げ、「不眠を解消することで鬱の無い社会をつくる」といったビジョンを持っています。

 

そうすることで、当店の頭ほぐし(ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージ)を必要としてくださる顧客ターゲット像が見えてきます。

 

 

ターゲットを決める(絞る)

サロン開業当初は「誰でもいいから来てほしい」となりますが、それでもある程度はターゲットを絞ることをしてください。

 

サロン経営は、①お越しいただいて、②サービスに喜んでいただき、③リピーターとなって継続的にご利用いただく、この①②③が全てと言っても過言ではありません。

 

③のリピート率を高める方法は、①のお越しいただく人を【限定】する必要があります。

 

お客様を限定するとは、本当にドライヘッドスパ・ヘッドマッサージを必要としている方のみにターゲットを絞るということです。

 

ご来店理由が「安いから来た」「暇だから来た」では、サロンが理想とするお客様との関係づくりはできません。

 

あたたが理想とするお客様をペルソナといいます。

 

 

施術のコンセプト・ポジショニング

スマホを開けば情報が手に入り、関連記事や広告が次々に現れます。

 

広告のプロが作成した記事や広告を目にして「アレも、コレも手に入れたい」と心を振り回されていませんか?

 

それが、あなたのコンセプトやヘッド業界でのポジションに合致していれば問題ありません。

 

どちらかというと積極的に仕入れるべきです。

 

施術コンセプト

気持ちがいいのは当たり前!結果追求型ヘッドマッサージ!

“気持ち良かったは最低限!”として癒し以上を提供します。

 

施術のポジショニング

リラクゼーションと治療の間。 

“心地よく改善させる!”を重視して癒し以上を提供します。

 

 

行動指針を決める

人は一貫性のないものを嫌う傾向があります。

 

一貫性がないメニュー構成の他にも、毎月のようにチグハグなクーポンや、イベントを展開しているなど、サロン運営の在り方や経営者のブレた行動はお客様の目に届き、信用を損ないます。

 

マンダラチャートなどを活用して自分の行動指針、方針を固めてみてはいかがでしょうか。

 

 

お客様も自分も幸せに

しっかりとした知識と技術がお客様を幸せにするのは間違いありません。

 

それは、あなた自身の喜びや、セラピストとしての存在価値の向上や経済的安定にもつながります。

 

人や社会に役立つドライヘッドスパ・ヘッドマッサージを提供することを前提に、次の2つのことに取り組むことで、さらにWin-Winの関係をつくります。

 

 

(1)クロスセル

サロンにおいては、セットメニューを提示すること。ただし相乗効果が見込めなければ押し売りになるので注意が必要です。

 

(例)

脳と腸には相関関係が認められており、不眠や脳疲労などの自律神経改善コースとして評判が高い「脳腸相関セラピー」はドライヘッドスパと腸セラピーの組み合わせです。

「ドライヘッドスパをご利用のお客様の35%は腸セラピーも同時にご利用になっています」など、データを示すのもポイントです。

 


 

(2)アップセル

サロンにおいては、ご希望のメニューのグレードアップをお勧めすること。ただし見当違いな提案は信用を失うため事前カウンセリングにてご来店の目的を把握することが必須です。

 

(例)

「眠りの質を改善したい」など、自律神経を整えたいとご要望があれば、アロマヘッドセラピーをお勧めすることも良いでしょう。

アロマの精油には、自律神経を整える効能があり、香りを嗅ぐだけでも効果は期待できますが、頭皮の毛穴から精油を経皮吸収させるアロマヘッドセラピーは、成分が血中に取り組まれ、全身を巡ります。そのことから何も使用しないドライヘッドスパよりも自律神経を整えることに優れています。

 

 

「繋究力」が必要不可欠

上記の(1)(2)を読んで、「アロマヘッド × 腸セラピーもいけるじゃん!」と気づきましたか?

 

サロン経営が上手くいく人(成功する人)は、繋がりに気づく人です。繋がりに気づく人は、どんどん展開(行動)することが出来ます。

 

もちろん失敗もありますが、トライ&エラーが無ければ成長はありません。

 

当スクールでは、繋がりを深く調べ明らかにすることを繋究(けいきゅう)といいます。

 

繋究するには、常にアンテナを張ることが必要になってきます。

 

私たちの身体は全てが繋がっており、その繋がり深く理解して正しく使う能力、すなわち「繋究力」がサロン経営において重要となります。

 

 

計画的偶発性理論

スクール受講生から「知識がないから行動に移せない」と言われたことがあります。

 

お気持ちはわかります。誰でも失敗はしたくない、リスクは取りたくないものです。

 

しかし私から言わせると、まったくの逆で「知識がないから行動に移す」のが正解です。

 

それを実践している人が、深く考えずに「まずやってみよう!」の精神で受講されている人です。

 

その方法が結果的に上手くいく場合があります。それを【計画的偶発性理論】といいます。

 

メリット・デメリットなどを深く考え過ぎて、行動に移せない人を見かけます。

 

私の場合は、10個のデメリットより、1個の魅力的なメリットがあれば、リスクを承知で「失敗して当たり前」「上手くいけばラッキー」と考えます。

 

行動した先の出来事や、その時の感情に対して臨機応変に対応すればよいのです。

 

そういった人が「まずやってみよう!」「やってから考える」「やればなんとかなる」というスタンスであり、計画的偶発性理論で成功する人です。

 

(対応しようとしない、または、諦めるのが早い人は失敗します)

 

自分の人生を振り返ってみてください。結局、人生は偶然の積み重ねです。

あなたは全てを計画通りに生きてきたわけではありません。

 

 

初期値鋭敏性を心得る

「人は変われる」、「人は変われない」と意見が分かれるかもしれません。

 

しかし、物事は少し角度を変えると将来的に大きな変化をもたらす可能性があります。

 

初期値鋭敏性とは、「はじめの状態がわずかに異なるだで、将来的に非常に大きな違いを生む」というもので、本来は世の中のカオスを説明するときに使用する言葉です。

 

サロン経営に限らず、スタッフ教育・人材育成の世界でも「成長角度を高める」といった表現をします。

 

それは、初期値鋭敏性を理解し将来を見据えている教育(行動)するといった意味です。

 

些細な出来事が、やがて想像もつかないような大きな事になってしまう「バタフライ効果」と似ています。

 

私の認識では、「まずやってみよう!」の計画的偶発性がバタフライ効果を生み出し、「こうなりたい!」という自らの意思による行動変容が早ければ早いほど、初期値鋭敏性が発揮されるイメージです。

 

言い回しが難しくなっただけで、言われてみれば当たり前の内容です。

 

ですが、言語化して理解する習慣がある人は、「自己実現力」が高く人生の成功者になる人です。

 

ですから、サロン経営においても、理念・ミッション・ビジョン・コンセプト・ポジショニング・行動指針などを言語化しなければ成功が遠のくのです。

 

 

繁盛するサロンの中長期的な投資とは

 

「今日の努力が、明日の成功を創る」中長期的な投資の重要性

古いことわざ「蒔かぬ種は生えぬ」のように、努力や学びがないところに成果は訪れません。

 

ヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)サロンでは、お客様との接客、予約の管理、SNSでの発信など、日々の忙しさの中で未来への準備が後回しになりがちです。

 

しかし、中長期的な視点での投資こそが、安定した収益と満足度の高いサロン運営を可能にし、繁盛サロンを実現します。

 

 

サロン経営者としての視点「学びと成長は経営者の責任」

ヘッドセラピストとしてのホスピタリティは大切ですが、経営者としてはサロンを成長させる責任があります。

 

いくら小さなサロンでも、社会、近隣地域の役に立つサービスを提供することが、経営者としての社会的義務となります。

 

そのため、常連客の満足だけでなく、新たなサービスを導入し続けるための学びや、リフレッシュが不可欠です。

 

• 投資としてのスキルアップ

スクール会場やオンラインで開催される勉強会への参加やブラッシュアップ(スキルアップ)のための新技術の導入。

 

• 時間を確保する勇気

「休む=悪」という固定観念を捨て、休息や研修を積極的に取り入れるリフレクションの時間を設ける。

 

※リフレクションとは

自分の考えや在り方、過去の言動について客観的に振り返り、物事への理解が深かめ、改善点を見つけ出すこと。

 

 

「お客様との信頼を築く」理解ある顧客との関係づくり

繁盛サロンにするには、サロンが未来への投資をすることに対して、理解があるお客様を選ぶ必要があります。

 

目先の短期的な利益だけでなく、長期的にサロンを支えてくれるお客様を選ぶことも重要です。

 

あなたの選択や行動に対して、「背中を押してくれるお客様」こそ、サロンの未来を支える存在です。

 

<例>

理解がありサロンの支持者となるお客様に「勉強会に参加するので休業する」と伝えること、喜んでいただけて、さらに信頼関係を築くきっかけになります。

 

<ポイント>

サロンはお客様から選ばれるだけでなく、「自ら顧客を選ぶ」経営スタイルの確立をします。

 

あなたが成長しようとすれば、それに共鳴するお客様が集まるものです。

 

 

「働き過ぎから抜け出す」忙しいだけでは成果は生まれない

働き過ぎて儲ける暇がない」という状況に陥るセラピストは少なくありません。

 

オーバーワークから抜け出し、時間を有効に使うことが大切です。

 

• スケジュール管理の見直し

1週間に1日、未来への自己投資の日として勉強や調べ事をする日を設定するなど。

 

• 心と体のリフレッシュも投資の一環

同業者との親睦会、懇親会、イベント、マルシェなどに参加するなど。困難に感じる状況も、行動次第で変えられるのです。

 

 

自己投資と経営投資の両立

自己投資(スキル、知識の向上)と経営投資(店舗の改善や新技術導入)をバランスよく進める必要があります。

 

未来のビジョンを描き、それに向けた計画を立てましょう。

 

<例>

3年後の目標設定 

  • サービス拡充
  • リピート率の向上

 

未来への投資こそが成長の鍵

「サロンの売上が伸び悩んでいる」「リピート率が向上しない」など、変わらない日々に変化を求めるなら、中長期的な投資が必要です。

 

行動する勇気と、お客様を選ぶ経営者としての視点を持つことが、サロンの未来を切り開きます。

 

今日から一歩ずつ未来への種を蒔いていきましょう。

 

 

サロン集客の方法

 

当スクールのヘッドマッサージ資格講座のテキストに「技術力が100点でも集客力が0点なら、利益は0円!」と書いています。

 

腸セラピーハンドリフレリンパマッサージなど、多くの資格を持っていても、サロン集客が出来なければ廃業してしまいます。

 

以下、サロン集客のヒントととなるアドバイスです。できることから始めていきましょう。

 

 

お客様が来ない理由

サロンにお客様が来てくれない最大の理由は、世間に認知されていないからです。

 

そして、その認知されていない主な理由は、宣伝不足です。

 

テレビや雑誌で毎日のように見かける有名企業があれだけの広告宣伝をしているのに、私達サロン経営者はどうでしょうか?

 

誰もが知る有名企業でも広告費をバンバンかけて自社をアピールします。

 

その理由の一つに、経済行動心理学のザイオンス効果があります。

 

人は何度も繰り返し接する回数が多いほど、親近感が沸き、自然と心を開いてしまいます。

 

このザイオンス効果を利用して、企業は「コンビニといえば、○○」「家電といえば、○○」というマインドシェアを行っています。

 

ヘッドマッサージ専門店の経営者として、この地域で、ヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)といえば、○○店といっていただけるよう努めるのが経営努力です。

  

 

情報発信を継続して行う

私がおすすめしている「戦わない経営」はサロンをニッチ化するなど、独自性を活かして集客することからはじまります。

 

集客する際は、自分の強みや売りを整理することからはじめます。

 

そして、その情報をターゲットととなる人物にお届けする必要があります。

 

サロンの情報発信をするのにおすすめは、やはりインスタグラムなどのSNSです。

 

現在、多くの方が利用しているSNSは、無料で使える集客ツールとして定番となっています。

 

前述の有名大企業もSNSを取り入れていますが、同時に莫大な費用をかけて広告宣伝をしています。

 

その一方で、サロンはお金をかけずにSNSだけで集客しているオーナーがいます。

 

「お金をかけずに集客したい」が理想ですが、それに成功しているサロンとそうではない失敗しているサロンがあります。

 

成功しているサロンは、SNSの「毎日投稿」が原則です。

 

大企業がテレビCMをたくさん放映しているように、小さな個人サロンはSNSを毎日投稿して理想とするターゲットにまで届けないといけません。

 

それは1度ではなく、繰り返し何度もです。

 

そうでなければ、ザイオンス効果によるマインドシェアが実現しないからです。

 

ヘッドマッサージ店もSNS・ブログ・メルマガの投稿頻度によりサロン集客がアップするのは間違いありません。

 

宣伝する際に確認すべき4つの確認ポイント

以下の1〜3ができていても、4ができていなければ、どれだけ努力をしても集客はうまくいきません。  

 

 

<4つの確認ポイント>

  1. 商品やサービスの効能を伝えていますか?
  2. あなたの主義・主張がしっかり発信されていますか?
  3. お客様や地域社会から理解・賛同を得られる内容ですか?
  4. それらを広く伝え知らせることができていますか?

 

 

 参考記事:ヘッドマッサージサロン経営の宣伝スキル・4つの確認ポイント

 

サロン集客に役立つ工夫

スクールで資格を取ったことや、受講して得られたことを活かして、少しでもサロン集客にお役に立てください。

 

 

<例>

資格や実績の見える化

  • ディプロマ(賞状)やトロフィーをお客様の目につく場所に飾る
  • ホームページやSNSに「科学的根拠がある施術を提供」など具体的な強みを記載

 

専門性を活かしたサービス提供

  • お悩み別のツボ講座の知識を活かした施術メニューを提供
  • 睡眠に特化したサービスでターゲット層を明確化

 

クチコミ(口コミ)集客や紹介客を増やすには

 

人気があるヘッドマッサージサロンほど、クチコミ(口コミ)での集客があり、広告費をかけずに利益を増幅しています。

 

人気があるサロンの共通点

繁盛している人気ヘッドマッサージサロンの共通点は、家族で利用されることが多い点です。

 

家族への紹介が、リピーターとして長期的な関係を築いています。

 

このような紹介を生む鍵は、技術力だけでなくセラピストの人柄にあります。

 

信頼できる人柄が家族の健康を預ける基準となり、結果的にクチコミ集客(口コミ集客)に繋がるのです。

 

良いものだから、家族に勧めたくなる

家族を紹介する心理の背景には、「大切な人の健康と幸福を願う」気持ちがあります。

 

優れたサービスは、家族に勧めたくなる傾向があり、この心理を活用することが繁盛サロンを作る基本的な考え方です。

 

そのため、「家族に勧めたくなるヘッドマッサージ」を掲げることは、サロンのキャッチコピーとしても有効です。

 

「技術3割、人柄7割」とは

サロン業界では「技術3割、人柄7割」が成功の要とされています。

 

ヘッドマッサージの技術力も重要ですが、それだけでは繁盛店には至りません。

 

お客様との信頼関係を築くセラピストの人柄が大きく影響します。

 

人柄を磨くには、親切心や自己開示を通じて、お客様との深い信頼関係を構築することが必要です。

 

また、専門性の高いアドバイスを行うことで、セラピストとしての信頼感を高めることも重要です。

 

結果として、家族が安心して通える環境を作ることで、長期的な顧客の獲得と安定した経営が実現します。

 

家族を軸にした集客戦略を意識することが、サロンの成功に繋がるといえます。

 

 

サロン開業・集客の理想論と現実論

 

「先生の言うことは理想論でしょう」と言われることがあります。

 

それは、間違いありません。私たちは常に理想と現実の狭間にいます。

 

では「現実論」を考えましょう。

 

実社会において現実は、【1】自分の能力、【2】使える時間、【3】使えるお金に大きく左右されます。

 

ヘッドマッサージの資格取得者2名の画像

【1】自分の能力

今現在、ヘッドセラピストとして、どのくらいの能力をお持ちでしょうか?

 

ヘッドマッサージ資格講座の受講前であれば、能力値はほぼゼロです。

 

ですから、ヘッドマッサージ専門家になるための理想的な学び方や、今後やるべきことを指導するのがスクールの役割です。

 

当然ながら、失敗してほしくない、成功してほしいので、「こうしてください」「ああしてください」と理想の展開をお伝えします。

 

このあたりが理想論と言われるのでしょう。

 

理想があると、現実的な目標設定できるのですが、「それは理想論でしょ」という人は、現実を伴わない「夢物語」と区別がついていないようです。

 

理想論と非現実的な「夢物語」では似て非になるものです。 

 

<現実を知る>

現実として、私たちは実生活の多くを他者に委託しています。

 

例えば、電気・ガス・水道など自分でインフラを整えることもできなければ、一部は生産できても全てを補うことは難しいです。

 

そのため、電気・ガス・水道・通信・食料・物流など、衣食住のほとんどを委託契約しています。

 

では、サロン経営について考えます。

 

あなたは他社に委託することなく、どこまで自分の能力でやっていけますか?

 

【2】使える時間

自分のヘッドマッサージに関する知識や技術の習得は、他社に委託することは出来ません。

 

しかし、コツコツと地道に時間をかければ、誰にでも習得することができます。

 

一方でサロン経営は、経営センス(アイデア)や運営するうえでの資本力(お金)も大きく影響します。

 

経営センスは、トライ&エラーを繰り返すことで時間をかけて磨きをかけるものです。

 

ただし、大きな失敗は閉店・廃業・倒産という結果に繋がるというリスクがあります。

 

時間をかけてヘッドマッサージ技能を磨いたのに、集客ができず閉店・廃業・倒産という結末を迎えたくありません。

 

ですから、経営を学ぶ時間がない方は、集客代行でもあるホットペッパービューティーなどのクーポンサイトを利用します。

 

月額数万円を支払ってクーポンサイトを利用しても良いですが、同時にサロン経営・集客について学ぶ時間を設けてください。

 

何故、私がそのようにお伝えするかというと、「クーポンサイトを卒業できたら、広告宣伝費が抑えられ、さらに経営が安定するから」です。

 

これが、小さな個人サロンの経営における理想論です。 

 

<隙間時間で無料で学ぶ>

今の時代、スマホがあればちょっとした隙間時間を利用して学ぶことが出来ます。

 

例えば、YouTube、インスタグラム、TikTok などでもサロン経営は無料で学ぶことが出来ます。

 

当スクールのヘッドライフ通信といったメルマガやドライヘッドスパ専門のブログ・コラムもそうです。

 

本サイトの【ヘッドライフ】は、無料で学べる講座やサービスがいくつかあります。

 

時間をかければ無料で身につくスキルも多いので、継続して学ぶための環境やモチベーション維持が必要です。

 

【3】使えるお金

 

資本力(お金)は、個人差があるのは当然のことです。

 

私自身も「お金さえあれば」と幾度となく感じながら経営をしています。

 

例えば、サロンの立地や物件です。

 

人通りが多い好立地、商業ビルの1階やショッピングモール内に出店できる資本があれば、集客がしやすくなります。

 

しかし現実は、自分の資本力と向き合って折り合いをつける、すなわち妥協することからサロン経営がスタートするわけです。

 

不利な条件下で成功するためには、より多くのサロン経営を学ぶ必要があります。

 

当スクールには、会社員が退職金でサロン開業をするケースもあります。

 

長年働いて得た退職金を無駄にしたくはありません。

 

一般企業の会社員は、サロン経営者としての能力値がありません。

 

しかしながら、経験がなければ、実績もない状態で「お金をかけずに集客したい」という理想だけは誰もが持っています。

 

そのような希望を少しでも叶えるために、スクールとしてサロン経営を成功に導く実務的なノウハウを指導します。

 

それはビジネスとしての正攻法(成功法)であり、ここでもまた、理想論をお伝えすることになります。

 

<理想と現実の差を埋める>

当スクールの卒業生が、ある若手マーケッターに経営コンサルの依頼をしました。

 

若手とはいえ、家計簿アプリを開発して企業に1億円で販売した実績もある優秀な人物です。

 

提示された経営コンサルタント料は、年間で1000万円です。

 

あなたは、月額にして83万円の費用を支払うことが出来ますか?

 

それが現実的ではないなら、毎月10万円でしたら支払えますか?

 

まだ予算が合わないなら、3万円?

 

毎月3万円が無理なら、東京、大阪、名古屋、福岡などの都市部ではクーポンサイトすら利用できません。

 

そうなると、自分でサロン経営を学びますか?

 

そうやって、理想と現実の中で生きているのがサロン経営者です。

 

現実問題として、使えるお金には限りがあるため、その補填として自分の労力を使います。

 

労力とは、「何かをするために心身を働かせること(goo辞書)」です。

 

実績ある経営コンサルタントの協力があると、アレもコレも自分でやらなければと、心身を疲弊せずに済むかもしれません。

 

自分でやると決めたなら、心身をサロン経営に注ぐつもりで取り組んでください。

 

 

以下、まだまだ内容を増やしていく予定です。

お楽しみに♪

 

 

更新日2024年12月12日

 

※このページの内容は、一般的な情報とサイト関係者による経験をもとに作成しており、医療的アドバイスを提供するものではありません。健康に関する具体的なご相談については、専門の医療機関にご相談ください。また経済的な安定や増収増益、所得の増加を保証をする内容ではありません。


この記事の作成者

江口征次  

 

Head Life(ヘッドライフ)代表

一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会 理事長

株式会社ヘッドクリック代表取締役  

頭ほぐし専門店atama代表

ヘッドスパ専門店atama代表

  

・ヘッドマッサージ用枕の販売

・ヘッドマッサージオイルの販売

  

【登録商標】

・頭ほぐし専門店atama 登録5576269

・頭ほぐし整体院 登録5977517

・骨相セラピー 登録5790990

 

ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家として、2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開始し、日本全国、海外からも受講がある人気ヘッドマッサージ資格講座を主催している。