ヘッドマッサージサロン経営のお金と時間の使い方は、長期的な戦略が必要

ヘッドライフ代表、ヘッドマッサージ専門家の江口です。

 

今回は、ヘッドマッサージサロン経営においての「お金と時間の使い方」をテーマに長期的な戦略で自分もお客様も幸せになる方法について考えてみました。

ヘッドマッサージの画像

ヘッドマッサージ専門家になるために必要とする時間

 

ヘッドマッサージ講座を卒業して、認定試験に合格しヘッドセラピスト資格を取得さえすれば、ヘッドマッサージの専門家でしょうか?

 

サロン開業をすれば専門家といえるのでしょうか?

 

以前のヘッドライフ通信では、その分野の専門家になるには、1万時間の経験が必要と、グラドウェル氏の成功哲学、1万時間の法則をお伝えしました。

 

※ヘッドマッサージの資格取得は、1万時間も必要ありません。

 

仮に1万時間を要するとなれば、ヘッドマッサージ60分コースを1万回行うことになります。

 

60分コースを1日に5名施術しても 2000日はかかります。

 

ヘッドセラピストという頭の専門家になるのに2000日もかかるとなれば、気が遠くなりますね。

 

本当にそうであれば資格取得を諦める方も多いのではないでしょうか?

 

この1万時間の法則は、ヘッドマッサージについて勉強する時間や自分の頭で思考する時間を含むと考えます。

  


 

資格を取るのと専門家になるのは別?

 

物事の習得には個人差があるものですが、ヘッドマッサージの施術技術を習得するのに1カ月もあれば可能です。

 

実際に卒後、資格取得までに要する時間は1~3カ月、平均で2か月程度でしょうか。

 

記憶力がよく暗記が得意で、さらに手先が器用な受講者もおり、早い方は、4~7日後に合格する人もいます。

 

しかし、この話は資格取得までのことです。

 

実際に胸を張って専門家と言えるようになるには、資格取得後からどのくらい先になるのでしょうか?

 

1万時間の法則は、週休2日で1日に8時間働いたとして、約5年かかります。

 

ヘッドマッサージ資格取得後、5年間の実務経験を積めば、「私はヘッドマッサージ専門家」と胸を張って言えるのでないでしょうか?

 

「たった1日で専門家!」といった広告は、ヘッドマッサージにおいては不適切ですね。

 

資格取得と専門家を別のものとして考えておく必要があります。

 


 

無駄な時間を過ごさないために

 

ここで一つ、ある卒業生の話です。

 

とあるドライヘッドスパ専門店で何年も勤務していた人が、地元の九州に戻ってサロン独立開業をしました。

 

サロン開業をした後に、当スクールのヘッドマッサージ資格講座にお越しになったのですが、その時に私にした質問が印象的でした。

 

「頭を押しても感じない人がいるのですが何故ですか?」

 

これは驚きです。

 

今やサロンオーナーでもある彼女は、3年だったか4年だったか、忘れましたがドライヘッドスパ専門店で勤務していたはずです。

 

しかし、そんな基本的なことも教わっていないのです。

(知っていて聞いたのかな?)  

 

やはり基礎知識があってのサロン実務経験が必要です。

 

学ぶべきことを学ばず、ただひたすらに頭をほぐしていたのでしょうか?

 

頭を押しても感じない人は、「もっと強く」と仰いますが、筋肉や神経を痛める可能性もあるので限度があります。

 

ドライヘッドスパで「力が弱い、もっと強く押して」と言われたときの解決策を学んでから実務に入らないといけませんね。

 

たとえ1万時間を働いたとしても、基本的な知識がなければヘッドマッサージの専門家にはなれないでしょう。

 

この卒業生は、全く無駄な時間を過ごしたわけではないですが、時間を有効には使えていなかったという例です。

 

そして、私の元に九州から学びに来るわけですから、時間もお金も使いました。

 

お仕事も人生の一部と考えると貴重な時間を無駄にすることは避けたいものです。

 

知識があれば、時間の無駄遣いを減らすことができます。

 


 

サロン経営は人生そのものとして時間とお金を投資する

 

今回のメルマガはサロン経営の時間とお金がテーマですが、「サロン経営」=「人生」と捉えなければ、経営者でさえ働く奴隷のようになります。

 

そんな「サロン経営人生」にとって大切なのが時間とお金の使い方だと思います。

 

時間とお金は、浪費するのではなく投資するものです。

 

「当たり前でしょ」と思われますが、あなたは昨日、何に時間とお金を使いましたか?

 

その行動で、サロン経営が一歩でも前に進みましたか?

 

この質問は、新米サロン経験者、または、これからサロン経営をされる人に向けたメッセージです。

 

サロン経営が完全に軌道に乗ってしまえば、仕事のことは置いておきプライベートの充実を図ってください。

 

まだ常連客も少なく、軌道に乗っていない場合は、「サロン経営」=「人生」として四六時中、集客やリピーター獲得などの方法を模索するべきです。

 

というより模索していると思います。

(睡眠はしっかりとってください)

 

昨日、今日、明日の行動は、なんとなくではなく意志のある行動ですか?

 

あなたの意志は、サロンの意志でもあります。

 

サロンの意志とは、経営戦略のことになります。

 


 

目先の利益ではなく、長期的な利益を獲得する

 

サロン経営にとっての長期的な投資とは、目先の利益にとらわれずにサロンの実力を高めるための行動そのものです。

 

ヘッドマッサージの技術のみではなく、サロン経営、集客力においても実力がつけば、クーポンサイトに頼らずして経営が成り立ちます。

 

サロン経営者としての実力をつけるために、時間とお金を使うことが長期的な投資となり、将来的な利益を獲得することに繋がります。

 

自力でのサロン集客が増えれば、今まで支払っていた広告宣伝費は抑えられるという効果もあります。

 

私の感覚的な目安として、クーポンサイトの掲載を辞めることが出来た時に、「やっと軌道に乗りました」と言う人が多い印象です。

 

クーポンサイトがダメなわけではありません。

 

目先の利益を得るためにクーポンを発行しているサロンがありますが、そればダメです。

 

今日の売り上げ欲しさにクーポンを出してはいけません。

 

本来のクーポンの役割は、主にお得感で集客をして、その後リピーターとなっていただき、長期的に通ってもらうことが目標です。

 

リピーターを獲得するには、ヘッドマッサージの技術面にも時間とお金を使い、結果が出せる施術を習得する必要があります。

 

そして、長期的に通っていただくには、お客様の信用を得ること。つまり、信頼関係の構築が必要です。

 

『技術3割、人柄7割』と言われるセラピスト業界では、お客様の話を傾聴できるスキルや、専門性が高い具体的なアドバイスをもって寄り添う能力も必要になります。

 

技術も知識もネットで拾った小手先のテクニックばかりを集めていませんか?  

 

ヘッドセラピストに人気のアドバイザー資格

 


 

サロン経営の本筋を見失わず、セールを乱発しない

  

自宅サロンの場合、家賃はかかりませんが、テナント店舗を借りると毎月の家賃が重たいコストとなります。

 

ですが、目先の利益が欲しくて、毎月のように大義名分がないセールをしていると信用を失います。

 

お客様の誕生日セールや年末年始、○周年など、大義名分があれば、割引セールは良いと思います。

 

しかし、イベントや季節の行事と関係なく、「雨の日セール」「脳疲労解消セール」「スマホ疲れ解消セール」などを乱発しているヘッドマッサージサロンは、経営が赤信号なのかもしれません。

 

大義名分のないセールは、目先のお金集めの印象を与えてしまい、短期的には利益が出ても、長期的に考えると経営を悪化させます。

 

割引セールやクーポンを出さずに、いかにして利益を出すかを考え実行するのがサロン経営の本筋です。

 

サロン開業当初のお客様が少ない時期は、心が折れそうになりますが、仕事が暇なときに何をして過ごすかで将来が変わります。

 

サロン経営の本筋を見失わず、経営者としてのスキルアップをして、リソースを増やすことに注力すべきです。

 


 

DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)

 

「このヘッドマッサージは、誰の何のために存在しているのか」「お客様も自分も幸せになるサロン作りとは」など、サロン経営者として本質的な部分も考えることが必要です。

 

考える事が経営者の仕事といいますが、脳科学的には、ボーッと何も考えない時間も必要です。

 

何もしないで、ぼんやりしている時は、脳内がDMN(デフォルト・モード・ネットワーク)という状態になり創造力が高まるとされています。

 

つまり、頭の中を空っぽにすることで クリエイティブになるということです。

 

何もしない。考えない時間を作るのも今や経営戦術の一つの方法です。

 

なんとなくや、無意識ではなく、意識的(意図的)にDMNの時間を作る。

 

サロン経営・集客について考える時間も、脳をクリアにするDMNの時間も意図的に作ることが大切。

 

頭をクリアにする、クリエイティブにするのは、ヘッドマッサージの脳疲労解消による期待できる効果と同じですね。

 

(DMNヘッドマッサージと言ってもいいのでは)

 

結局のところ、サロンも人生も同じで、バランスよく自分でコントロール出来ている人が成功している人だと思います。

 

世の中は複雑で、なかなか自分の思い通りにはなりませんが「自分の人生は自分でコントロールするぞ」くらいの気概が必要です。

 

やらされているのではなく、自発的にやっていることが重要。

 

どんな雑用も何をしている時も「自分のため」と思える働き方をしたいですね 。 

 


 

 

経営者としての自覚を持ち、資質を磨く

 

今回は、サロン経営における「時間とお金」をメインテーマに根本的となる考え方をお伝えしました。

 

サロン経営は、時間とお金を賢く使うことで、効率と収益性が向上します。

 

そして、お客様に価値のあるヘッドマッサージ体験を提供することが、お客様も自分も幸せにする方法です。

 

長期的な視点で行動することで、安定した成長と信頼を築けるサロン運営が可能になります。

 

当スクールの卒業生は、一人でサロンをしている主婦が多いですが、経営者、社長である自覚の薄さを感じることがあります。

 

経営者としての自覚を持ち、資質を磨くことが長期的に最も有用かもしれません。

 

さて、今日は何をしますか?

 

 

作成日2019年7月3日

更新日2024年12月3日

 

この記事の作成者

江口征次  

 

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ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家

Head Life(ヘッドライフ)代表

一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会 理事長

株式会社ヘッドクリック代表取締役  

頭ほぐし専門店atama代表

ヘッドスパ専門店atama代表

  

・施術用枕の販売責任者   【登録商標】

・頭ほぐし専門店atama 登録5576269

・頭ほぐし整体院 登録5977517 ・骨相セラピー 登録5790990

 

ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家として、2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開始し、日本全国、海外からも受講がある人気ヘッドマッサージ資格講座を主催している。

 


 

 

 

 

 

 

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