ヘッドセラピスト・セロトニントレーナー大八木先生のブログ

ヘッドセラピスト必読「眠れない理由」睡眠ホルモンのメラトニン

ヘッドマッサージ資格講座、東京代表の大八木です。

 

今回は日々、ヘッドマッサージセラピスト(以下ヘッドセラピスト)の育成に励んでいるスクール講師として、睡眠のサポートに関わるとされる睡眠ホルモン『メラトニン』についてその基本的な情報をご紹介します。

 

有田教授の著書にもメラトニンは「自前の睡眠薬」と説明されています。

 

<参考>

朝5分の呼吸法(総合法令出版)|著:医学博士 有田秀穂 

自律神経をリセットする太陽の浴び方(山と渓谷社)|著:有田秀穂

 

現代では、睡眠に悩む方も多く、ヘッドセラピストやリラクゼーション業界に携わる方々にとって、睡眠に関する知識を学ぶことは非常におすすめです。「眠れない理由」は、このメラトニンの分泌に関わっています。

 

ヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)や睡眠に関して勉強したい方は是非、メラトニンについて学んでみてください。

 医学的な診断や治療は自己判断せず、医療機関を受診してください。

 

メラトニンとは?

メラトニンは、脳の松果体で生成される睡眠に関わるホルモンのひとつです。

日中に明るい光を浴び、夜になると自然にメラトニンの分泌が促されます。

 

メラトニンには、体内時計を調整し、眠りを導き、睡眠を維持する働きがあります。

眠りの深さや質は分泌される「メラトニン」の量に左右されます。分泌のピークは夜12時ごろです。

 

この時間帯にしっかり眠れるよう、メラトニンを分泌しておきたいですね。

できれば、ピークを迎える頃には布団に入り、リラックスして眠る準備を整えておきましょう。

 

この睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌が減少することが、眠れない理由のひとつでもあります。

 

<参考>

ヘッドマッサージで質の良い睡眠を!動画で見る「メラトニン」

 

ブルーライトがメラトニンを減らしてしまう

寝る前にパソコンやスマートフォンをすることで寝つきが悪くなることがあります。

スマートフォンやパソコン、LEDライトなどのデジタルデバイスや照明から多く放出されるブルーライトは「メラトニン」の分泌を抑制し、睡眠の質を低下させます。

 

ブルーライトによる影響

ブルーライトは、波長が約380~500nmの可視光線で、特にエネルギーが強い短波長(400~450nm)が問題視されています。

スマートフォンやパソコン、LEDライトなどのデジタルデバイスや照明から多く放出されます。

 

睡眠への影響

• メラトニンの抑制

ブルーライトは体内時計を調整するホルモン「メラトニン」の分泌を抑制し、睡眠の質を低下させます。

夜間にブルーライトを浴びると、眠りにくくなることがあります。

 

• 概日リズムの乱れ

長期間の影響で、体内時計が狂い、疲労感や不眠症などが引き起こされる可能性があります。

 

目の疲労と健康への影響

• デジタルアイストレイン(Digital Eye Strain)

長時間ブルーライトにさらされると、目の疲れ(眼精疲労)、視力低下、頭痛を引き起こします。

 

<参考>

神戸新聞NEXT|日本発売が決定した Apple「Vision Pro」認知度調査】購入を検討する人が不安視する「目の健康」への影響はあるのか、発売に先駆けて体験した眼科医6名が提唱

 

ストレートネックとVDT症候群(スマホ病)

 

 

セラピストがアドバイスできる睡眠の質を高める工夫

眠れない理由には、睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌が関係しています。

睡眠の質を高めるために、次のような工夫を取り入れることがおすすめです。

 

・ブルーライトの影響を軽減する

寝る前はスマートフォンやパソコンの使用を控える

ブルーライトカットメガネ、ブルーライトカットフィルム、専用アプリの活用

 

・リラックスした環境づくり

部屋を暗くし、静かな環境で眠る

間接照明を使用して夜の室内ライティングの工夫

副交感神経を優位にゆったりした時間を過ごす

 

・規則正しい生活

毎日同じ時間に寝起きする習慣を持つ

 

・セロトニンの活性化

メラトニンの分泌に欠かせないセロトニンを十分に分泌する

朝は朝日をあびることで体内時計をリセット

 

ブルーライトはセロトニン神経には影響しませんので、パソコン、スマートフォンなどのDVT作業は昼間に行う事をおススメします。

実際に寝る前3時間前にスマホを見なくなった受講生から、眠りの質が変わったと伺いました。

 

また、夜中にトイレに行くときも明るく電気を付けないでフットライトを利用したり、夜中に目覚めて時間を見る時はスマートフォンでなく、時計を見たり工夫ができます。

 

ヘッドセラピストは、リラクゼーションを提供するだけでなく、睡眠や健康に関する知識をお客様と共有する役割も担っています。

お客様の声に耳を傾け、眠れない理由に寄り添いながら、適切なアドバイスや情報をお伝えし、安心感を与えられる存在を目指しましょう。

 

当スクールのヘッドマッサージ資格講座では、ホルモンの関係を学ぶ癒しの科学や、デジタル機器を長時間使用する方への相乗効果メニューなど実践的な内容を学ぶことができます。

具体的な健康に関する不安やお悩みがある場合は、医師や専門家にご相談いただくことをおすすめします。

 

<参考>

・セロトニンの活性化(セロ活アドバイザー認定講座)

・睡眠や健康についての知識(睡眠ライフスタイルプランナー資格講座)

サロンの基本!ヘッドセラピストが知っておきたい空間演出のポイント

 

眠れない夜が翌日に影響を与えた私の体験談

数日間、寝る直前までパソコン作業に集中していたところ、普段はすぐに眠れるはずが、なかなか寝付けず、浅い眠りのまま夜中に何度も目が覚めてしまうことがありました。

 

その結果、翌朝はスッキリと起きられず、疲労感が残ったまま一日をスタートすることに。

加えて、お腹の不調や顔色の悪さ、頭のぼんやり感、耳鳴りなど、いわゆる「不定愁訴」と呼ばれる、原因がはっきりしない心身の不調も感じました。

 

こうした状態を経験する中で、ふと20年ほど前の出来事を思い出しました。

当時、嘔吐や下痢を繰り返し、耳鳴りが続いたため病院を受診したところ、「ストレスによる影響」と診断されたのです。 当時は対応方法が分からず、不安を抱えていた記憶があります。

 

しかし現在では、ヘッドセラピストとして学びを深める中で、睡眠ホルモン「メラトニン」の働きや、自律神経と生活リズムの関係について理解を深めました。

 

今回の体験も、生活習慣や心身のバランスの乱れが影響していたのではないかと、気づくきっかけになりました。

 

 

睡眠だけではないメラトニンのすごい働き!

メラトニンの働きは、睡眠だけでなく、抗酸化作用があるいわれています。

昼間の活発な代謝活動で発生した活性酸素を除去する働きがあります。

 

活性酸素は、老化や成人病(アルツハイマー病やパーキンソン病など)の誘発物質といわれております。

活性酸素には、 抗酸化作用をもつビタミンCや、ビタミンEを摂取するのが効果的ですが、メラトニンも効果があるとされています。

 

日焼けした肌が元の自然な肌に戻るのは実はメラトニン効果でも説明ができるのです。(セロ活アドバイザー講座より引用)

 

しっかり睡眠がとれた翌日はお肌の調子が良いですよね。

改めて、健康にも美容にも、 不可欠なホルモンだといえます。

また、近年の研究では免疫や頭痛にも関与していることが分かってきました。

 

<参考>

抗酸化による老化防止の効果 | 健康長寿ネット

アンチエイジングホルモン♪メラトニン

 

年齢とメラトニンの関係

メラトニンは加齢とともに分泌量が減少すると言われています。

そのため、高齢者の方が若い頃よりも早く目が覚めることがあるようです。

 

しかし、必要な睡眠時間には個人差がありますので、日中に疲労感がなく元気に過ごせていれば、特に問題はないと言えます。

目覚ましより早く目覚めても、目覚めの良さや、昼間の活動に影響がなければ睡眠はとれているでしょう。

 

ヘッドマッサージサロンのお客様で「朝5時に目覚めてしまうの」と困って話す方がいました。

よく話を伺うと11時や12時には就寝していることが多々あります。

 

しっかり5時間眠っていますねとお伝えすると、「たしかに!」とうなずきます。

早く起きてしまう事が良くないと思いこんでいたのですが、 5時間でもスッキリ目覚め、不調がなく過ごせているなら大きな問題はないと思います。

ヘッドマッサージ資格講座の卒業生の皆様も、お客様のお話はよく伺いましょう。

 

<参考>

ヘッドセラピストが睡眠知識以外に学ぶべきアプローチ

 

年齢とメラトニンの関係

何回も目覚めると気になってしまうと思いますが、睡眠のサイクルが90分位ずつにあるので、目覚めてもまたすぐ眠れるなら、そんなに問題はないそうですよ 。

 

私がセロトニントレーナーの研修中に有田教授から「中途覚醒で1.2回目覚めても正常範囲」だと伺いました。

有田教授はもともと睡眠の研究をされていましたので、睡眠の講義もありました。

 

中途覚醒は寝酒が原因なこともあります。

ただ、夜中に目覚めて朝まで寝付けない場合は早めにケアし、専門機関へご相談もおすすめします。

 

最後に

今回は「眠れない理由のひとつは、睡眠に関わるホルモン『メラトニン』の減少である」ことをお伝えしました。

昼間に寝ても、メラトニンは分泌されないため、夜の睡眠をしっかりとることが大切です。

 

当協会(一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会)のミッションの一つ「不眠を解消して鬱を予防する!」とありますが、鬱だけでなく、睡眠は病気の予防にもつながりますね。

 

ヘッドマッサージや腸セラピーハンドリフレクソロジーリンパマッサージなどの当スクールの資格講座でもお伝えしているように、睡眠に関わる学びはとてもおすすめです。

 

今回お伝えしたメラトニンの原料はセロトニンです。

昼間のセロトニン分泌が夜の睡眠の鍵を握っているのです。

 

私たちヘッドセラピストは、そこにアプローチできる手技を持っています。

ヘッドセラピストとして、メラトニンの働きを知り、眠ることの大切さをお伝えし、疲れた社会を皆さんで元気にしていきましょう!

 

セロ活 アドバイス講座 東京新橋会場
セロ活 アドバイス講座 東京新橋会場

 

作成日:2020年09月03日

更新日:2025年05月03日

 

 医学的な診断や治療は自己判断せず、医療機関を受診してください。

 

セロ活アドバイザー資格講座

エビデンスに基づいたセロトニン活性法を学ぶオンライン講座です。認定者はセロ活講座が開催できます。

 

テキスト監修者

東邦大学医学部名誉教授

有田秀穂先生

 

セロトニン第一人者とよばれるほど世界的権威がある先生に教材を監修していただきました。

 

講座の詳細ページ

 


大八木先生

 

ブログ作成者

大八木さとこ

 

一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会

東京代表

 

セロ活アドバイザー資格講座・代表

セロトニンDojo認定セロトニントレーナー

睡眠健康指導士

感涙療法士

 

インスタグラム東京会場

 

<東京スクール会場>

〒105-0003

東京都港区西新橋1-20-9山西ビル3F

 

<おすすめの資格講座>

「科学的根拠に基づいた癒し」東邦大学有田教授が監修!

セロ活アドバイザー講座

 


この記事の監修者

江口 征次  

 

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ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家

Head Life(ヘッドライフ)代表

一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会 理事長

株式会社ヘッドクリック代表取締役  

頭ほぐし専門店atama代表

ヘッドスパ専門店atama代表

 

【商品】

・日本初、ヘッドマッサージ施術用枕の販売

・日本初、業務用ヘッドマッサージオイルの販売

 

【登録商標】

・頭ほぐし専門店atama 登録5576269

・頭ほぐし整体院 登録5977517

・骨相セラピー 登録5790990

 

ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家として、2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開始し、日本全国、海外からも受講がある人気ヘッドマッサージ資格講座を主催している。