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ヘッドマッサージ資格講座・福岡代表の森脇です。
今回は、肩甲骨周辺の筋肉へのアプローチよって期待できる3つの施術効果をご紹介します。
肩甲骨といえば、『肩甲骨はがし』がサロンの定番人気メニューになるほどリラクゼーションではポピュラーな部位です。
ヘッドマッサージセラピスト(以下ヘッドセラピスト)にとっても、今や必修科目といっても過言ではないでしょう。
肩甲骨について、改めて知識を高めていきましょう。
《肩甲骨の基礎知識はこちらの動画がおすすめ》
※執筆者は医師ではなく、スクール講師として一般的な健康管理に役立つ情報を発信しております。 医学的な診断や治療は専門家への指導を受けてください。
ヘッドマッサージ資格講座を受講した方なら聞きなじみがあるであろう『緊張型頭痛』。
筋肉の疲労・硬直から起こる頭痛のことで、 “肩こり頭痛”ともいわれています。
緊張型頭痛でお悩みの方は『僧帽筋』という筋肉が硬くなっているケースが多いですが、僧帽筋も肩甲骨周辺の筋肉の1つです。
僧帽筋の硬直が緊張型頭痛に繋がる理由は、付着部に後頭部を含んでいるからです。
そして、肩甲骨(肩甲棘)にも付着しているため、肩甲骨の動きや柔軟性のコンディションは後頭部にも影響を与えます。
つまり、緊張型頭痛を訴える人を施術する際は、頭部だけでなく、肩甲骨周辺にもアプローチすることで、相乗効果が期待できるというわけです。
もし『緊張型頭痛の緩和』に特化したコースを作るのであれば、ヘッドマッサージと肩甲骨はがしは相性抜群です。
他にも、僧帽筋は筋膜を介して腕や手と繋がっているため(アームライン)、ハンドリフレクソロジーや、「バックアームライン」へのアプローチで、売上・リピート率のアップが期待できます。
★ヘッドマッサージをはじめとするリラクゼーション施術は、資格の有無に限らず継続的な学習が必須です。
ヘッドセラピストは頭だけではなく、全身の繋がりや、心の繋がりを常に意識しておきましょう。
※当スクールでは、この“繋がりを学ぶ力”のことを『繋究力』とよんでいます。
肩甲骨は胸郭を後ろから覆うような配置になっているため、肩甲骨周辺の筋肉が硬くなると、胸郭の動き幅が制限され、呼吸が浅くなる可能性が考えられます。
つまり逆に考えれば、肩甲骨周辺にアプローチし筋肉を緩めることができれば、胸郭の動き幅を保ち、浅くなった呼吸を整える効果が期待できるということです。
この時に注目したいのが、身体の前方にある筋肉です。
とくに『大胸筋』という筋肉が硬直すると、肩甲骨を前に引っ張る力が働くので、肩甲骨周辺を一生懸命ほぐしても、あまり効果が期待できないケースがあります。
この場合、大胸筋をはじめとする身体前方の筋肉へのアプローチを加えると、自ずと背面の筋肉も緩むため、施術の効率を高めることができます。
また、ヘッドセラピストとして、これらの要因のもとになっている『猫背』や、呼吸が浅くなることで起こる『睡眠 の質の低下』にも、学びの視野を広げることも大切です。
★当スクールの『無料オンライン講座』には、毎回たくさんの方が参加されていますが、『呼吸』や『呼吸法』への関心度はとくに高ように見受けられます。
呼吸と肩甲骨は、一見何も関係のないように思う人も多いかもしれませんが、呼吸を整えることに重きを置いた施術を行う場合、肩甲骨へのアプローチは必須科目です。
肩甲骨周辺には褐色脂肪細胞が密集しています。
褐色脂肪細胞がもつ、脂肪をエネルギーに変える働きは、代謝の向上とともに深部体温を上げる作用があるといわれています。
※上記の作用から、別名『痩せ体質細胞』ともよばれています。
人は深部体温が下がるタイミングで眠くなる性質がありますが、不眠に悩む人の多くは、深部体温の下がり幅が低く、中々寝付けない傾向があります。
(元々冷え性の人に多い。一般的に『お風呂上りから90分以内に眠るのがよい』とされるのはこのため)
就寝前に肩甲骨を大きく動かすセルフケアで深部体温を上げることができれば、深部体温の自然な低下を促すことができるため、夜の睡眠のサポートに繋がる効果が期待できます。
また、褐色脂肪細胞のこれらの作用は、交感神経の働きによって行われるため、やり過ぎは禁物です。
ヘッドマッサージ専門サロンには、睡眠のお悩みを抱えた方が多く利用される傾向があるため、肩甲骨周辺のセルフケアを覚えておくとアドバイスの時に役に立ちます。
★ヘッドセラピストに限らず、『施術クオリティーの向上=売上アップ』と思い込んでいるセラピストは少なくありません。
間違いではありませんが、セルフケアなどのアドバイスをはじめ、改善策の提案や未来のビジョン提示などの、“「情報」という名の『お土産』”が売上アップの鍵であることも覚えておきましょう。
今回は、ヘッドセラピストの必修科目として『肩甲骨へのアプローチで期待できる3つの施術効果』を紹介しました。
<まとめ>
1,緊張型頭痛の緩和が期待できる ポイント
➡肩甲骨周辺の筋肉にアプローチすることによって、“肩こり頭痛”を緩和させる
2,浅くなった呼吸を整える ポイント
➡肩甲骨周辺の筋肉にアプローチすることによって、胸郭の動き幅を保つ
3,褐色脂肪細胞を刺激して睡眠をサポートする ポイント
➡肩甲骨周辺の筋肉にアプローチすることによって、深部体温を上げる
肩甲骨周辺へのアプローチが結果追求型ヘッドマッサージと相性が良いことは、当スクールのヘッドセラピストにとっては言わずもがなでしょう。
しかし、その相乗効果をきちんと理解して施術に落とし込むことは、一朝一夕とはいかないのも事実です。
ぜひ今回の記事を日頃の学びに役立ててください。
作成日:2025年08月05日
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森脇 ゆう
一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会
福岡代表講師
アクトエール整体学院 学長
NPO法人日本ストレッチング協会 認定ストレッチングインストラクター
〒812-0036
福岡市博多区上呉服町14-26ルアパレス上呉服201号
・その他:初心者向け無料動画
福岡会場の森脇先生は、ヘッドマッサージ資格講座の講師でありながら、50代限定の整体スクールの学長も務める。
筋膜ラインを考えたボディケアマッサージやストレッチの専門家でもあり、福岡以外にも東京や大阪など出張講座を開催する全国で人気の講師です。
森脇先生が考案した「眠れる身体をつくるストレッチ講座(通称:ねむスト」も好評!
繋究力(けいきゅうりょく)を高める無料オンライン講座もおすすめです。
江口征次
ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家
Head Life(ヘッドライフ)代表
株式会社ヘッドクリック 代表取締役
リラクゼーションサロンの経営
・頭ほぐし専門店atama代表
・ヘッドスパ専門店atama代表
商品
・日本初、ヘッドマッサージ施術用枕の販売
・日本初、業務用ヘッドマッサージオイルの販売
登録商標
・頭ほぐし専門店atama 登録5576269
・頭ほぐし整体院 登録5977517
・骨相セラピー 登録5790990
ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家として、2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開始し、日本全国、海外からも受講がある人気ヘッドマッサージ資格講座を主催している。
【登録商標】
頭ほぐし専門店atama 登録5576269
頭ほぐし整体院 登録5977517
骨相セラピー 登録5790990
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