いつもヘッドライフ通信をお読みいただきありがとうございます。
ヘッドマッサージ資格講座、福岡担当の森脇です。
今回は、ヘッドマッサージの時に忘れがちな「声掛け」について書いていこうと思います。
「声掛け」はヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)を練習中のスクール卒業生だけでなく、資格試験に合格したヘッドセラピストも意外と忘れがちな項目です。
タイトルを見てドキッとした人は必ずお読み下さい。
このコラムは。次に該当する方におすすめです。
・講座を修了後、認定試験にむけて練習中
・ヘッドマッサージをサロンメニューに取り入れている
・ヘッドセラピストとしてまだ自信が持てない
本日もお付き合いくださいませ。
ヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)の施術中における「声掛け」とは 『力加減』や『不快な痛みの有無』を確認することです。
※不快な痛みとは、いわゆる“痛気持ちいい” ではない、骨や神経を押されているような痛みのこと
この力加減と痛みの有無の確認は、ヘッドマッサージの手技の巧さや、知識の豊富さ以前に、人としての気遣いの領域です。
わざわざ時間を作り、サロンに足を運んできてくれたお客様に対する、最低限の気遣いがこの『声掛け』です。
リラクゼーション業界は『技術3割、人柄7割』といわれるほど人間性が重要視されていることからも、声掛けの重要性がわかると思います。
加えて、その後のリピートにも影響が出ることも想像に容易いのではないでしょうか。
※力加減のことを「圧加減」ということもあります。
ではなぜ声掛けを忘れてしまうのでしょうか?
答えは簡単で、手順や手技にばかり意識が集中してしまうからです。
その要因は “実技を習得したい!” “合格したい!”という思いが強くなり過ぎるという点が挙げられます。
ヘッドマッサージ講座のカリキュラムを修了したスクール卒業生の気持ちを考えると、その気持ちはわかります。
また、資格試験を合格したヘッドセラピストでも、業界未経験の方の場合は、緊張してヘッドマッサージの手技や手順に意識を持っていかれて、声掛けを忘れてしまうこともよくある話です。
しかし、落着いてよく考えてみて下さい。
どんなにヘッドマッサージを素晴らしいクオリティーに仕上げても、資格試験で声掛けを忘れてしまったらアウトです。
一生懸命頑張ってきたのが水の泡となってしまいます。
そんな勿体無いことになってほしくないので、ヘッドマッサージ資格講座ではしつこいほど「声掛け」についてお伝えしています。
コラム記事の冒頭でも触れたように、資格試験に合格したヘッドセラピストの方でも、個人練習で久しぶりにお会いすると、殆どの人が声掛けを忘れています。
厳しめの言葉になりますが、それはセラピストとして「アウト」とみなされることも十分にあるので注意してください。
ヘッドマッサージ中に声掛けを忘れてしまうもう一つの理由として、『声掛けが施術工程(手順)の一部になっているから』というのが考えられます。
手順のようにマニュアル化すると、覚えることを難しく感じたり、見落としが生じてしまう人は一定数います。
その場合は逆転の発想で、敢えて“施術工程から外してみる”という方法があります。
つまり、ヘッドマッサージの手順に関わらず、気になったら『声掛け』をするのです。
「声掛け」を忘れないためには、声掛けを習慣づけることが最も改善の近道になるはずです。
ヘッドマッサージ講座のカリキュラムは“お客様が寝ていることが前提”になっている部分もありますが、練習の時は積極的に『声掛け(力加減の確認)』をしましょう。
そして、ヘッドマッサージ講座でもお伝えしていますが、ヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)における力加減は、ヘッドセラピストが決めることではなく、お客様に合わせるものです。
それを常に忘れないようにしてください。
そうすれば、ヘッドセラピストとしての人間性が評価され、リピートにも繋がるかもしれません。
今回は、ヘッドマッサージの時に忘れがちな「声掛け」についてお伝えしました。
最後に余談ですが、私はヘッドマッサージの資格試験の時に、お客様が寝ている工程で「力加減大丈夫ですか~?」と声掛けをして、『ここはお客様が寝ている前提だから声掛けはカットでいいですよ』 と指摘をいただきました。
そのおかげで、なぜ「声掛け」がヘッドマッサージの手順の冒頭にあるのか理解することができたのでよかったと思っています。
ヘッドマッサージ講座の講師となった今、その経験を活かし、1人でも多くの方が、ヘッドセラピストとして活躍できるようサポートしてまいります。
改めてよろしくお願いいたします。
それでは、また次のコラムでお会いしましょう(^_^)
このメルマガは2021年9月23日に配信しました。
更新日2024年11月22日
森脇 ゆう
一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会
福岡代表講師
NPO法人日本ストレッチング協会
認定ストレッチングインストラクター