ヘッドライフ通信をお読みいただき誠にありがとうございます。
スクール代表、ヘッドマッサージ専門家の江口です。
今回は、多くのサロン経営者が直面する「お金事情」と「集客の課題」についてお伝えします。
サロン経営では、「自宅だから固定費が安い」「経費はあまりかからない」と思いがちですが、実際には集客にかかるコストが経営を大きく左右します。
特にクーポンサイトに頼ったサロン集客は便利な反面、広告費という大きな負担を生み出すことも少なくありません。
本記事では、クーポンサイトに依存しないサロン集客法や、個人サロンが直面するお金事情、そして安定したサロン経営を実現するための具体的な考え方を、私自身の経験を交えてご紹介します。
個人サロン経営者にとって、一番目の仕事は、施術ではなく「集客」です。
そして、二番目が「施術」です。
ヘッドマッサージやヘッドスパの技術が好きでも、集客がなければ経営は成り立ちません。
そんな声を多く聞きます。
だからと言って何もせずにいると廃業・倒産してしまうので、一番大切なのは集客になります。
サロン集客を外部に任せる方法の代表が「クーポンサイト」です。
しかし、これは決して無料ではありません。
私自身が経営する「頭ほぐし専門店atama」も、2010年に月額147,000円でホットペッパーに掲載していました。
スマホの普及率が10%に満たない時代です。
顧客管理機能が未発達な時代であり、割高感を強く感じていました。
広告掲載を1年間続けると 176万円以上。
10年続ければ 1,760万円超 に達します。
大型チェーンなら投資できる金額かもしれませんが、個人サロンにとっては重すぎる負担です。
クーポン内のポイントを利用してのご来店があったり、何かと便利ですが、私にとって高い出費であったことは間違いありません。
多くの経営相談で聞かれる質問が、 「どうすればクーポンサイトをやめられるの?」 「どんな努力をすればいいの?」 というものです。
答えは人それぞれです。
例えば…
私の場合はSEO対策に力を入れた結果、わずか1年でホットペッパーを卒業できました。
その後は、ドライヘッドスパブームもあり、自社サイトだけで月110〜120名の新規集客が可能となったのです。
時代の波に助けられた部分もありますが、同時にクーポンサイトと並行して自社サイトをコツコツ育ててきた努力があってこそだと感じています。
クーポンサイトを卒業できるほどの実力がつけば、広告費だけでなく固定費も見直せます。
<私の事例>
その分を給与・研修費・顧客サービスに充てられるようになりました。
さらに、新規集客に頼らずとも常連客で経営が成り立つようになり、2017年からは新規クーポンを廃止。
スタンプカードもなくし「割引なしの経営」に切り替えました。
「路地裏」「看板なし」でも、満足して通ってくださるお客様に絞ることで、安定した経営を実現しています。
このように、サロン自ら集客できる実力、新規客をリピーター化できる実力が備われば、様々なコスト削減が可能になります。
サロン経営は一朝一夕では変わりません。
「すべては努力次第」といわれると突き放された気分になりますが、ある程度は計画をもって行動することが必要です。
他者はそれを「努力」と称えてくれます。
私は以下の計画を5年かけて実現しました。
大切なのは「正しい努力を積み重ねること」です。
努力は裏切らない、という言葉は不正確。
正しい場所で、正しい方向で、十分な量なされた努力は裏切らない。
(林修先生の言葉より)
「正しいかどうか」は行動した後にしか分かりません。
だからこそ、行動して試し、改善していくことが必要です。
サロン経営においては、小さな固定費も積み重なれば大きな差になります。
<202年10月時点>
LINE公式やキャッシュレス決済など、新しい仕組みもありますが、導入には「手間」と「継続的な管理」が必要です。
そして、クチコミ記入のお願いやアンケート調査、来店後のサンキューメールなど真面目に経営するほど、面倒なことは増えていきます。
しかし、その面倒さと向き合えるかどうかが経営の分かれ道です。
常連客へのプレゼントやサロン内のイベントなど、細やかなサービスに経費をかけれるように毎月の固定費の見直しや工夫も大切なお仕事です。
私の場合、サロンを開業した当初は、
「クーポンサイトなしで経営しているサロンが羨ましい」
「この状況はいつまで続くのだろう」
「先が見えず将来が不安」
「もっと収入を増やしたい」
「生活を楽にしたい」
などと思いながら、サロン経営を必死に学んでいました。
自分のヘッドマッサージ技術で少しでも多くの方を楽にしたい、 「頭と心を軽くします」というテーマを掲げていましたが、 振り返ればその時期は、私自身にとって人生で最も苦しい時期でもあったのです。
あなたの「今」はどうでしょうか?
<今回のまとめ>
サロン経営は「お金事情」と「集客方法」の両輪で成り立っています。
クーポンサイトに依存するのではなく、自らの努力でサロン集客を強化することで、経営の自由度と安定性は確実に高まります。
作成日:2020年10月19日
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江口征次
ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家
Head Life(ヘッドライフ)代表
株式会社ヘッドクリック 代表取締役
頭ほぐし専門店atama代表
ヘッドスパ専門店atama代表
【商品】
・日本初、ヘッドマッサージ施術用枕の販売
・日本初、業務用ヘッドマッサージオイルの販売
【登録商標】
・頭ほぐし専門店atama 登録5576269
・頭ほぐし整体院 登録5977517
・骨相セラピー 登録5790990
ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家として、2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開始し、日本全国、海外からも受講がある人気ヘッドマッサージ資格講座を主催している。
【登録商標】
頭ほぐし専門店atama 登録5576269
頭ほぐし整体院 登録5977517
骨相セラピー 登録5790990
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