サロン開業失敗事例

【サロン開業の失敗例】人気セラピストが独立開業後、集客できなかった話

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ヘッドライフ代表・ヘッドマッサージ専門家の江口です。

 

今回は、サロン開業の失敗例として、人気セラピストが独立開業後、集客できなかった話です。

 

当スクールのヘッドマッサージ資格講座で「技術力が100点でも集客力0点なら利益0円」とお伝えしています。

 

その話のきっかけとなる悲しい実話エピソードがありますので是非お読みください。

 

<この記事は以下のような人におすすめ>

  • これからサロン独立開業を予定している人
  • サロン開業後、集客できずに困っている人
  • サロン経営の勉強が苦手で後回しにしている人
  • 技術や資格があれば何とかなると思っている人

セレブに人気の一流セラピスト

 

私はサロン独立開業する前から、施術インストラクターのお仕事をしていました。

 

ある時、誰もが知っている超高級ホテル内のマッサージサロンに新メニューの提供をしたことがあります。

 

ここからは、ホテル内のマッサージサロンの副社長に聞いた話です。

 

その超高級ホテルには、入会するだけでも数百万円かかる会員制クラブがあり、セレブ達が通っているようです。

 

サウナやフィットネスクラブもありますが、そのホテル内には、エステやマッサージを行うサロンがあります。

 

そのホテル内サロンで勤務していた一人の人気セラピストがいました。

 

彼女は、技術に優れ、接客も素晴らしい一流セラピストです。

 

人気があるセラピストですから、朝から夕方までお客様のご指名を受けて、忙しく充実した日々をサロンで過ごしています。

 

毎月の給与は50万円ほどあったそうで、 彼女自身も「自分は一流セラピストだ」と自負していました。

 


 

マンションサロンで独立開業

 

 

ある時、自信満々の彼女は、会社の反対を押し切ってサロン独立開業に踏み切ります。

 

今まで蓄えていた自己資金を投じて、マンションサロンをはじめたのです。

 

ホテル勤務時とは違って、これからは家賃などの固定費や、電話の通信費、広告や消耗品などの経費、その他の雑費が自己負担になります。

 

それは、サロン開業するうえで当然のことと理解し、スタッフは雇わず、オーナーセラピストの自分一人で働く小さなサロンをはじめました。

 

彼女のホテル内サロンでの人気・実績は、自他ともに認めます。

 

「きっとホテルで自分を選んでお越しになっていた馴染みのお客様にもご来店いただけるだろう。」

 

そんな期待もある中のサロン独立開業でした。

 


 

厳しかった現実・上手くいかなかったサロン経営

 

「自分ならやれるはず」と自信満々のサロン開業でしたが、しかし現実は、そうではありません。

 

全くと言っていいほど、ホテル時代に関係を築いた馴染みの常連客の来店もなく、サロン経営が上手くいきません。

 

中には、サロン開業祝いとして1~2回ご来店してくださる常連客もいましたが、結局はリピーターにはなっていただけませんでした。

 

それはきっと、小さなマンションサロンではなく、高級ホテルでの施術をご希望されたのでしょう。

 

あれだけ人気があった一流セラピストなのに、半年も経たないうちに経営が傾きます。

 

サロン売上だけでは生活できず、アルバイトを掛け持ちする生活にまで転落しました。

 

プライドが傷ついたでしょう。

 

プライドを捨ててのアルバイト生活を余儀なくされ、辛い想いをしたようです。

 

ここまでが、私が実際に聞いた話です。

 


 

人気の一流セラピストが転落した理由

 

なぜ、自他共に人気を認める一流セラピストがアルバイト生活に転落したのでしょうか?

 

それは、とても簡単な話です。

 

彼女が月50万を稼げていた理由は、高級ホテルがお客様を集客していたからです。

 

彼女はそこで働いていただけのスタッフです。

 

そのホテル内では人気があり、一流セラピストの地位を築いていたのですが、外の世界に出ると、自らその地位を築く必要があります。

 

つまり、自ら《人気を集め》、《一流という価値を作り出す》ことが必要なのです。

 

自力でのサロン集客とは、そういうことです。

 

マッサージの技術も良く、セラピストとしての振る舞いも素晴らしかったのは間違いありません。

 

しかし、集客ノウハウ・経営ノウハウが身についていない状態でのサロン独立開業だったため、新規集客ができなかったのです。

 

これがまさに、私が言う「技術力が100点でも集客力0点なら利益0円」です。

 


 

技術だけに頼っていたらサロン経営は失敗する

 

今まで働いていた高級ホテルの常連セレブの中には、1度はご来店してくれる人もいます。

 

しかし、2度、3度とリピートしてはくれません。

 

サロンが暇になり、ようやく彼女は気づきました。

 

「あのセレブ達は、高級ホテルで施術を受けることに、価値やステータスを感じていたのだ。」

 

そうなのです。

 

もしかすると、フィットネスやサウナのついでに利用されただけかもしれません。

 

環境が変わると今まで通りにはいかないものです。

 

チェーン展開している大手サロンさんや飲食店は、 技術をおろそかにはしていませんが、決して技術だけに頼っていません。

 

強力な集客力で経営が成り立っています。

 

駅前にあるファミレスの店員さんが 3か月後に全員入れ替わっても潰れません。

 

個人の技術(能力)だけに頼らない、スタッフが変わっても成り立つ【運営システム】や【強い集客力】があるからです。

 


 

サロン経営は、掛け算で成り立っている

 

ビジネスは掛け算といいますが、サロン経営においては、技術力と集客力の掛け算で利益(売上)が決まります。

 

どんなに技術が高くても、0(ゼロ)を掛けたら、結果は0(ゼロ)になります。

 

ところが、技術力50×集客力50では、利益250となります。

 

例えば、あなたの地域にもこのような店舗はありませんか?

 

「あそこの店は下手なのに、潰れないなぁ」

 

「あの店は、味がイマイチなのに潰れないなぁ」

 

「行くたびにスタッフが入れ替わっているのに、長続きしているなぁ」

 

そのような店舗があれば、技術力30×集客力100=利益300!なのかもしれませんね。

 

立地が良いからでしょうか?

 

それとも他に成功の秘訣や法則があるのでしょうか?

 


 

サロン集客の引き出しを多く持つこと

 

セラピストである以上、技術レベルが高いに越したことはありません。

 

セラピストはそれを目指すべきですし、私たちスクール講師陣も技術向上に協力します。

 

ところがサロン経営は、技術だけでは成り立ちません。

 

集客ノウハウを身につける必要があります。

 

では、実際に集客とは何からはじまりますか?

 

サロンの集客力をアップさせるには何をしたらいいですか?

 

集客の根源となるものは「情報」です。

 

集客とは、手にした情報を基に「真似る」か「新たに発想する」そのことをターゲット層に向けて、発信(広告宣伝)することです。

 

「情報を制する者は○○を制する」といった格言もあるぐらい情報とは宝でありサロンの財産です。

 

一つの情報で人生を変えるかもしれません。

 

あなたは情報という集客の引き出しを何個持っていますか?

 

1つの情報を1点としたら、あなたの集客力は合計で何点ですか?

 

それを、技術と掛け算しなければいけません。

 

「掛けるものが無い」そんな状況であるなら、ただの勉強不足です。

 


 

私もサロン集客できない日々を経験しました

 

もしかして、技術に自信があると、勝手にお客様が来てくれると思っているのでは?

 

資格を取ったから、自然と集客できると思っているのでは?

 

技術や資格に頼っていては駄目です。

 

私のサロン開業当初もそうでした。

 

施術インストラクターの経験もあり、技術・知識に自信があって、サロン独立開業をしましたが、予約の電話が鳴らずに集客できない日々を過ごしました。

 

サロンの電話が壊れているのかと思って、自分の携帯電話からサロンに電話したことが何度かあります(笑)

 

当然、電話は壊れていません。

 

壊れているのは自分の頭のほうだと気づき、サロン経営・集客の勉強に取り組んだのです。

 

(集客の勉強をしていないのに集客できると思っている私の頭がおかしいのです)

 

私と同じで、追い込まれないと行動に移せない人もいると思います。

 

追い込まれた状況では、使えるお金も限られてくるので、経営は先を読む力・計画性が必要となります。

 


 

成功する仕組みや法則を見つけ出す

 

有名店のユニクロや無印良品のマニュアルは、膨大な量の細かなノウハウがあるといわれています。

 

細部にまでわたる決まり事があり、運営システムが成り立っているのでしょう。

 

それは誰が勤務しても、クオリティーが維持される仕組みです。

 

その仕組みは、個人の能力に頼らす運営できる情報の宝の山です。

 

サロンにも繁盛する仕組みがあれば、誰が働いても成功するはずです。

 

しかしサロンの場合は、物販ではなく、施術という労働集約型モデルです。

 

特にセラピストの能力に依存している個人サロンの世界は、各サロンが各々で成功する仕組みや法則を見つけ出す必要があります。

 

成功する仕組みや法則を見つけ出すには、トライ&エラーを繰り返さないといけません。

 

トライするにも、「何をしていいか分からない」となっているあなたは、情報を持っていないだけです。

 

経営者の頭の中に情報がないと、トライ&エラーが行えず、その先の成長が望めません。

 

サロン経営の情報弱者は、何も行動ができず、衰退していく道を辿ります。

 

そのことは、あなたも分かっているはずです。

 


 

最後に

 

今回は、実際にあったサロン開業の失敗事例と、その原因についてお伝えしました。

 

ヘッドマッサージ資格講座を卒業したら、まずは技術となっていると思いますが、サロン経営・集客の勉強を後回しにしないでください。

 

人気の一流セラピストでも、マンションサロンで厳しかった現実があります。

 

技術だけに頼っていたら、サロン経営は失敗します。

 

サロン経営は、掛け算で成り立っていることを忘れずに、情報という引き出しを多く持つことが大切です。

 

私もサロン集客できない日々を経験しましたが、勉強して本当に良かったです。

 

セラピストとしての能力や、サロンの環境は人によって異なります。

 

各々で成功する仕組みや法則を見つけ出す努力が必要です。

 

それでは、今日も1日、頑張ってください。

 

 

このメルマガは2020年1月20日に配信しました。

更新日2024年12月12日

 

 

※このページの内容は、一般的な情報と執筆者による経験をもとに作成しており、医療的アドバイスを提供するものではありません。健康に関する具体的なご相談については、専門の医療機関にご相談ください。また経済的な安定や増収増益、所得の増加を保証をする内容ではありません。

 


この記事の執筆・監修者

江口征次  

 

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ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家

Head Life(ヘッドライフ)代表

一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会 理事長

株式会社ヘッドクリック代表取締役  

頭ほぐし専門店atama代表

ヘッドスパ専門店atama代表

 

【商品】

・日本初、ヘッドマッサージ施術用枕の販売

・日本初、業務用ヘッドマッサージオイルの販売

 

【登録商標】

・頭ほぐし専門店atama 登録5576269

・頭ほぐし整体院 登録5977517

・骨相セラピー 登録5790990

 

ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家として、2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開始し、日本全国、海外からも受講がある人気ヘッドマッサージ資格講座を主催している。