いつもヘッドライフ通信をお読みいただき誠にありがとうございます。
ヘッドマッサージ資格講座・福岡代表の森脇です。
皆さんは芸術(アート)に、心身の緊張を和らげる癒し(リラックス・リフレッシュ)の効果があるとされていることをご存じでしょうか?
絵の鑑賞はもちろん、自ら創作することでより多くの効果が期待できるといわれています。
今回は『芸術(アート)』をテーマに、癒しに関する理解を深めていこうと思います。
《今回の記事はこんな方におすすめ》
今回のテーマはヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)の効果と直接的な関わりがあるわけではありませんが、お客様へのアドバイスや、自身の健康に役立てていただければ幸いです。
※執筆者は医師ではなく、スクール講師として一般的な健康管理に役立つ情報を発信しております。 医学的な診断や治療は専門家への指導を受けてください。
ここでは芸術(アート)を『鑑賞すること』に焦点を絞ります。視覚から得られるリラックス効果が、身体にどのような影響を与えるのかをまとめました。
芸術(アート)の鑑賞は、ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を減少させることが研究で確認されています。
とくに自然をモチーフにした絵(風景画など)を見ることで、心拍数や血圧が下がるという報告もあります。
ある実験では、ストレスを感じたあとに風景画を見た人は、ぼんやりした画像を見た人よりも眠気やだるさが少なく、目がしっかり冴えていたそうです。
瞳孔の開き具合からも、覚醒度が高いまま保たれていたことが分かっています。
つまり、風景画にはストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を減少させ、心を落ち着かせつつ、頭をシャキッとさせるような効果があるといえます。
芸術(アート)をゆっくり鑑賞することは、自律神経にもポジティブな影響を与えることがわかっています。
とくに、落ち着いた色合いや、自然を描いた作品を眺めると、副交感神経が優位になり、心がふっと緩むようなリラックス状態に導いてくれます。
これは、瞑想や深呼吸と同じような働きがあるともいわれており、日常のストレスや緊張を和らげる効果が期待できます。
鑑賞する芸術(アート)に共感したり、美しさに触れたりすることで、怒りや不安などのネガティブ感情が緩和されます。
これは、想像力や表現力、直感力などを刺激されることによる効果ともいわれています。
とくに、配色や構図が穏やかな作品ほど、気分を落ち着ける効果が強い傾向があるといわれています。
ここでは芸術(アート)を『創作すること』に焦点を絞ります。
“創作”という観点でいうと、『リラックス効果』というよりも、気持ちを切り替える『リフレッシュ効果』といった方が、しっくりくるかもしれません。
身体にどのような影響を与えるのかを一緒に見ていきましょう。
私たちは日々、喜び・怒り・寂しさ・戸惑いといったさまざまな感情を抱えていますが、それをうまく言葉で説明できるとは限りません。
とくに、複雑だったり曖昧だったりする気持ちを誰かに伝えることはとても難しいものです。
そんなときに力を発揮するのが、言葉を超えた表現手段=芸術(アート)です。 例えば、青のグラデーションで「静かな悲しみ」を表したり、激しいタッチで「怒り」をぶつけたりなどがあります。
創作は、自分の内側にある感情を色や音、形に置き換えて「見える化」するプロセスともいえます。自分自身の表現だけでなく、感情を客観視することにも役立ちます。
自己肯定感とは、自分自身をありのままに受け入れ、肯定的に捉えられる感覚のことです。
創作においては、たとえ小さなスケッチや色遊びでも、完成したときには「やった!」という達成感が自己肯定感を育てていきます。 現代は何かと「うまく描けたか」「評価されるか」に目が向きがちですが、芸術(アート)にとって、上手さは二の次です。
むしろ、思いのままに描くこと、思いのままに手を動かすことが、抑圧されがちな心を解放し、「そのままの自分でいい」と自己肯定感を高めてくれるのです。
心理療法の現場でも、自由な表現(自由画やアートセラピー)によって、自分を否定せずに受け入れる感覚=自己受容が促進されることが報告されています。
夢中になるということは、「無我夢中」「我を忘れる」というように、「自分」を意識していない状態であるといわれています。言い方を変えると『思考を捨て去っている』ともいえます。
したがって、情報過多の現代においては、『思考を捨て去って夢中になる』ことは脳に休息の時間を与えることにもなります。
創作に励むことで集中力が向上し、過去や未来への思考が減り、「今」に集中する状態になります。
『考えすぎて疲れた脳』を休ませるためには、敢えて手を動かし、夢中になる時間=脳の休息時間をとることが大切です。
最後に、芸術(アート)とヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)の共通点を紹介します。
芸術(アート):鑑賞や創作中は心が落ち着き、リラックス状態に入りやすくなり、副交感神経が優位になります。
ヘッドマッサージ:頭部の筋肉を緩めることで血流が良くなり、副交感神経が活性化され、自律神経が整います。
【共通点】
心身の緊張を解き、深いリラックス状態を生み出す共通の生理的作用があります。
芸術(アート):内面にある感情を外に表すことができる手段。
ヘッドマッサージ:無意識に溜めていた緊張や感情が身体から抜けるような感覚。
【共通点】
ネガティブ感情のデトックス効果として働きます。
芸術(アート):創作や鑑賞中は、過去や未来への思考が減り、「今」に集中する状態になります。 ヘッドマッサージ:心地よい刺激に意識が向くことで、雑念が減り、瞑想に近い状態になります。
【共通点】
『考えすぎて疲れた脳』をやさしく休ませる役割を果たします。
このように、芸術(アート)とヘッドマッサージには様々な共通点があります。
上記の内容は、お客様のリフレッシュするための方法を見つける助けにもなるので、会話の中に取り入れることをおすすめします。
今回は『芸術(アート)』をテーマに、癒しに関する理解を深めていきました。
芸術(アート)を鑑賞することによる癒し:リラックス効果
芸術(アート)を創作することによる癒し:リフレッシュ効果
実は私も絵を描くことをライフワークにしており、創作に没頭することで得られる癒し(リラックス・リフレッシュ)の効果は身をもって体験しています。
資格講座の中でも、芸術(アート)に限らず、趣味など夢中になれることをもつことをおすすめしています。
もちろん無理に探すことはありませんが、私の経験上、何か手を動かす作業や、創作に関する趣味は没頭しやすい傾向があるように思います。
(パズル・塗り絵・プラモデル・楽器・料理など・・・) この記事をきっかけに、あなたにとってリラックス・リフレッシュできる方法が見つかると嬉しいです。
<追伸>
7月上旬に行われた福岡代表講師の個展の様子。芸術(アート)を通してコミュニケーションの輪も広がります。
《この記事の参考文献一覧》
・Searching for the science behind art therapy
・Art Therapy: Drawing for Stress Relief
・Evidence for the effects of viewing visual artworks on stress outcomes: a scoping review
・アート鑑賞(美術鑑賞・芸術鑑賞)がウェルビーイングの向上につながる?博物館浴とその癒し効果【九州産業大学・緒方教授】
作成日:2025年07月06日
森脇 ゆう
一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会
福岡代表講師
アクトエール整体学院 学長
NPO法人日本ストレッチング協会 認定ストレッチングインストラクター
〒812-0036
福岡市博多区上呉服町14-26ルアパレス上呉服201号
・その他:初心者向け無料動画
福岡会場の森脇先生は、ヘッドマッサージ資格講座の講師でありながら、50代限定の整体スクールの学長も務める。
筋膜ラインを考えたボディケアマッサージやストレッチの専門家でもあり、福岡以外にも東京や大阪など出張講座を開催する全国で人気の講師です。
森脇先生が考案した「眠れる身体をつくるストレッチ講座(通称:ねむスト」も好評!
繋究力(けいきゅうりょく)を高める無料オンライン講座もおすすめです。
江口征次
ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家
Head Life(ヘッドライフ)代表
株式会社ヘッドクリック 代表取締役
リラクゼーションサロンの経営
・頭ほぐし専門店atama代表
・ヘッドスパ専門店atama代表
商品
・日本初、ヘッドマッサージ施術用枕の販売
・日本初、業務用ヘッドマッサージオイルの販売
登録商標
・頭ほぐし専門店atama 登録5576269
・頭ほぐし整体院 登録5977517
・骨相セラピー 登録5790990
ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家として、2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開始し、日本全国、海外からも受講がある人気ヘッドマッサージ資格講座を主催している。
【登録商標】
頭ほぐし専門店atama 登録5576269
頭ほぐし整体院 登録5977517
骨相セラピー 登録5790990
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