ヘッドマッサージ専門家 江口征次
ヘッドマッサージ専門家 江口征次

肩こりと頭の重さの関係|専門家に学ぶ原因とケアの基本

ヘッドライフ代表、ヘッドマッサージ専門店の江口です。

 

今回のテーマは、ヘッドマッサージのお客様に多い「肩こり」です。

「肩こりと頭の重さの関係」について原因とケアの基本について学んでいただければ幸いです。

 

このような方におすすめの記事です

  • 肩こりや「頭が重い」感覚が慢性化していて、日常生活に支障を感じている方
  • ヘッドマッサージやドライヘッドスパに興味があり、効果や活用方法を知りたい方
  • デスクワークやスマホ使用が多く、首・肩の疲労を自覚している方
  • 緊張型頭痛や首こり頭痛といった症状に心当たりがある方
  • 肩こり改善のために生活習慣やセルフケアのヒントを探している方

※執筆者は医師ではなく、スクール講師として一般的な健康管理に役立つ情報を発信しております。現時点で科学的に証明されてないものもあるため、医学的な診断や治療は医療機関等の専門家への指導を受けてください。

 

1.肩こりが生活の質を下げる?原因は“姿勢”と“血行不良”

多くの方が日常的に悩まされている「肩こり」。

 

厚生労働省の調査でも、体の不調の中で肩こりは上位に挙げられています。

首から肩、背中にかけてのだるさや張り、痛みは、頭痛や吐き気、眼精疲労を伴うこともあり、生活の質に大きく影響します。

 

こうした肩こりの主な原因の一つは、僧帽筋や肩甲挙筋といった筋肉の緊張と血行不良です。

 

特にデスクワークやスマートフォンの長時間使用により、前かがみの姿勢を続ける現代人は、首や肩の筋肉が疲労しやすく、慢性的なこりを引き起こしがちです。

 

さらに、なで肩やストレートネック、冷えやストレスなども肩こりを悪化させる要因になります。

肩こりを放置すると、肩だけでなく後頭部や背中まで広がり、緊張型頭痛や首こり頭痛といった症状を招くこともあります。

 

肩の筋肉は頭の重さ(約5~6kg)を支えていますが、姿勢の崩れによりその負担は数倍に増し、筋肉が硬直、血管や神経を圧迫することで、痛みや不快感を生むとされています。

 

2.ヘッドマッサージは肩こり緩和にどう役立つ?

肩こりは首や肩の筋肉だけの問題にとどまりません。

筋肉が硬くなると頭皮も緊張し、血流が悪化して「頭が重い」といった感覚が生じることもあります。

 

ヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)は、このような状態の緩和に役立つ方法の一つとされており、首や肩の筋肉をやさしくほぐすことで頭部の血流も改善し、心身のリラクゼーションが期待できます。

 

ただし、マッサージも強すぎると筋肉や神経(とくに三叉神経)を傷めるリスクがあるため、「気持ちよい」と感じる圧で、無理のない範囲で行うことが大切です。

 

緊張型頭痛とは、肩こり頭痛のこと

ヘッドマッサージ専門店に来られるお客様のお悩みで特に多いのが、「頭が重い」といった頭重感です。

その背景には、緊張型頭痛、いわゆる肩こりや首こりに伴う頭痛が関係していることが少なくありません。

 

こうした身体の不調は、放っておくと日常生活の質にも影響を及ぼします。

お客様に説明する際には、難しい医学用語ではなく、「肩こりからくる肩こり頭痛なので、肩もしっかりほぐしますね」といったわかりやすい言葉を使うことで、安心感と納得感が生まれます。

 

自分の不調の原因を理解できると、施術への信頼や改善への期待も自然と高まるのです。

 

施術では力加減を丁寧に確認しながら、無理のない範囲で筋肉を揉みほぐしていきましょう。

肩や首まわりがゆるむことで、頭皮にも柔軟性が出てきます。

 

3.肩こりを改善するための生活習慣とセルフケア

頑固な肩こりを改善するには、生活習慣の見直しやセルフケアも必要です。

医師や専門家も推奨する基本的な対策は次の通りです。

  • 正しい姿勢の維持:長時間のデスクワーク中も1時間に1回は姿勢を変え、軽いストレッチを行いましょう。
  • 肩甲骨周辺のストレッチ:肩甲骨を大きく動かすことで、深部の筋肉(肩甲挙筋・菱形筋)までアプローチできます。
  • 温熱療法:入浴や蒸しタオルで筋肉を温め、血行促進を図ります。
  • 適度な運動:ウォーキングやヨガなどの有酸素運動で全身の血流を改善し、ストレス解消にもつながります。
  • 寝具の見直し:首や肩に合った枕を選び、就寝中の姿勢を整えることも肩こり予防に有効です。

さらに、筋肉の過緊張や痛みが続く場合は、整形外科やペインクリニックでの診察を受けることも重要です。

明らかな原因疾患(頸椎症、心疾患、顎関節症など)が隠れているケースもあるため、医療機関の専門的な判断が必要になります。

 

4.まとめ|肩こり・頭重感を根本からケアするために大切なこと

肩こりは単なる筋肉の疲労ではなく、姿勢の乱れや血行不良、ストレスなどが複雑に関係する身体からのサインです。

 

とくに現代人に多い前かがみの姿勢は、首や肩の負担を大きくし、緊張型頭痛や頭重感の原因にもなります。

 

ヘッドマッサージは、こうした首・肩・頭皮の緊張をやさしく緩めることで、心身のリフレッシュや不快感の軽減に役立つケア方法の一つです。。

ただし施術には適切な力加減と安全なアプローチが必要です。

 

また、根本的な改善のためには、正しい姿勢、ストレッチ、入浴や運動といった生活習慣の見直しが欠かせません。

症状が長引く場合は、医療機関への相談も視野に入れましょう。

 

作成日

2025年06月12日


ヘッドライフ江口

この記事の執筆者

江口征次  

 

インスタグラム大阪会場

 

ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家

Head Life(ヘッドライフ)代表

一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会 理事長

株式会社ヘッドクリック 代表取締役  

頭ほぐし専門店atama代表

ヘッドスパ専門店atama代表

 

【商品】

・日本初、ヘッドマッサージ施術用枕の販売

・日本初、業務用ヘッドマッサージオイルの販売

 

【登録商標】

・頭ほぐし専門店atama 登録5576269

・頭ほぐし整体院 登録5977517

・骨相セラピー 登録5790990

 

ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家として、2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開始し、日本全国、海外からも受講がある人気ヘッドマッサージ資格講座を主催している。