肩が泣いている?そのワケとは?

肩もみ集中講座

 

ヘッドマッサージ講座卒業生で非常勤講師の森脇です。

 

 

普段は福岡市内のリラクゼーションサロンに勤務しており、その傍ら、日本ストレッチング協会認定インストラクターとしても活動しております。

 

 

今回は肩こりをテーマにお話しさせていただきます。

 

 

 

あなたは、肩こりでお悩みのお客様が来店されたらどこを揉みますか?

 

 

 

 

お客様が「痛い」とおっしゃっている部分、

 

 

例えば首から肩にかけてのラインや、肩甲骨周りでしょうか?

 

 

 

 

 

どちらも“僧帽筋”という筋肉が関係しており、

 

 

“肩こりの原因筋”として知られている有名な筋肉です。

 

 

 

従って、僧帽筋へのアプローチは大切です。

 

 

 

 

 

 

さて、話は変わりますが、

 

 

目の前に泣いている赤ちゃんがいるとします。

 

 

 

 

 

あなたはどうやって泣き止ませますか?

 

 

「泣き止んで!」とお願いしますか?

 

 

言葉も通じるはずもないので、もちろんそんな人はいないでしょう。

 

 

 

 

きっと「お腹が空いたのかな?」、「眠いのかな?」、「ウンチ出ちゃったかな?」と色々と泣いている原因を考えるはずです。

 

 

 

 

 

「肩こり」と「泣いている赤ちゃん」

 

 

 

 

全く関係のない話のように感じると思いますが、実は肩こりも赤ちゃんと一緒です。

 

 

 

 

肩こりで

 

 

痛みを感じる部分は、最終的な“結果”であり、“不調のサイン”。

 

 

つまり、

 

 

原因は別なところに存在するということです。

 

 

 

 

凝り固まった部分を集中的に揉みほぐすばかりの施術。

 

 

 

それは、泣いている赤ちゃんに

 

 

「どうして泣き止んでくれないの?」と問い続けるのと同じです。

 

 

 

 

 

私もかつて、

 

 

新人で経験が少なかったころ、

 

 

 

 

「肩の痛みを改善してほしい」という要望で来店されたお客様を担当することになり、冷や汗をかきながら施術した思い出があります。

 

 

 

 

 

技術の引き出しが少ないことに加え、

 

 

 

 

『肩が痛いのだからとにかく肩をほぐすしかない、肩が痛いのだから肩をほぐすのは当然』

 

 

 

 

 

と、信じて疑わなかった私は、

 

 

“改善”という名のプレッシャーを背負い、

 

 

 

 

 

 

「もし改善しなかったらどうしよう・・・」という不安と闘いながら、ただひたすら肩を揉んでいました。

 

 

 

 

もしこの世にタイムマシーンみたいなものがあって、過去に戻れるとするなら、私は過去の自分にこうアドバイスするでしょう。

 

 

 

 

 

『まあまあ落ち着いて。君の揉んでるところはただの結果だ。そこじゃない。とりあえずその手を肩から離しなさい。』

 

 

 

 

 

 

痛む部分を揉むことよりも、

 

まずしなくてはならない大事なことがあります。

 

 

 

 

それは、 痛みの原因を予測することです。

 

 

 

 

 

 

冒頭の部分で、

 

 

『僧帽筋が肩こりの原因筋として知られている』

 

 

と書きました。

 

 

 

 

僧帽筋の硬直が痛みを誘発している場合があるからです。

 

 

 

 

 

 

しかし、

 

 

お客様の体質、仕事、私生活はそれぞれ違います。

 

 

 

 

 

一口に『僧帽筋の硬直』を全ての原因として捉えるのは浅いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ではどうすればよいのでしょうか

 

 

 

方法としては、大まかに2ステップです。

 

 

 

肩こりの原因とデスクワーク
肩こりの原因とデスクワーク

まずは『①動作の分析』です。

 

 

 

日頃どんな動作が多いのか、また、どんな動作をしている時に疲れや痛みを感じるのか。

 

 

 

逆にどんな体勢がラクなのか。

 

 

 

例えばデスクワークの方は、椅子に座りっぱなしで、常に画面とにらめっこ状態ですね。

 

 

 

次は『②動作に関わる筋肉の予測』です。

 

 

 

その動作をする時に収縮している筋肉を見ることが主になりますが、これには筋肉の起始と停止や、作用の知識があると、より的確に予測することができ、施術後のアドバイスに活かせます。

 

 

 

 

この2ステップで『痛みの予測』を行うと、施術するべき筋肉を、ある程度見極めることができるので、施術の組み立てができます。

 

 

 

 

 

 

 

いかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

「なんだか難しそう・・・」

 

 

そんな声が聞こえてきそうですが、その通り、難しいです。

 

 

 

 

 

 

 

でも最初はなんだってそうでしょう。

 

 

 

 

 

 

“肩を揉んだら肩が治る”

 

 

 

そんな単純で簡単な世界なら、皆さんも困りませんよね。

 

 

 

 

 

 

 

正直に言うと、私もたまに予測を外すことがあります。

 

 

 

外れも外れ大外れの的外れ。

 

 

 

 

 

たまにですよ。たまに。

 

 

 

 

でも、その時の予測が外れた分、痛みの原因は絞られるので、

 

「今日の施術の効果が薄いなら、次回はコレをしてみましょう!」

 

 

と次の施術内容の提案ができます。

 

 

 

 

 

面白いですよ。

 

 

 

 

 

 

迷路のように右往左往もしますが必ず出口はあります。

 

 

 

出口についた時、結果と共に信頼も必ずついてきます。

 

 

 

 

 

 

 

あなたがお客様の身体に何かしらの変化をもたらしたいと思うのであれば、

 

 

『痛む部分は結果であり、不調のサイン』 と、少し視野を広げてみて下さい。

 

 

 

  

 

最後に、 肩こりで来店されるお客様は、当然肩を揉んでほしくてやってきます。

 

 

 

痛みの原因が肩に無かったとても、肩はしっかり揉んであげて下さいね。

 

 

 

 

根本原因から対策!肩もみ集中講座

https://www.headlife.org/katamomi/

 

※当コラムで用いている「痛み」とは、筋疲労による痛みであり、肩関節周囲炎(四十肩、五十肩)などの炎症による痛みは対象外です。

 

参考文献 出典:上原健志 『肩こりがスッキリ治る本』 (株)中経出版 2010年9月29日第1刷発行 p25

 

日本ストレッチング協会

認定インストラクター

森脇 由宇

 

 

NPO法人日本ストレッチング協会

認定ストレッチングインストラクター

 

 

一般社団法人

日本ヘッドセラピスト認定協会

1級ヘッドセラピスト

 

 

日本成人病予防協会認定 

生活リズムアドバイザー

健康リズムカウンセラー

 

 

福岡市内のリラクゼーションサロンに勤務し、ボディケアの施術業務や、不定期で勉強会を実施しています。 座右の銘は『持ちつ持たれつ』。

このメルマガは2020年2月22日に配信しました。


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