ヘッドセラピストの悪行

ヘッドマッサージの専門家・スクール代表 江口征次
ヘッドマッサージの専門家・スクール代表 江口征次

2018年6月13日

 

ヘッドライフ通信をお読みいただき誠にありがとうございます。 ヘッドマッサージの専門家・スクール代表の江口です。

 

悪気はなくても自分の無知が原因で人様に迷惑をかけてしまった。そんな経験はありませんか?

 

無知なヘッドセラピストにはならないでください。

ヘッドマッサージは選択肢の一つ

 

私たちヘッドセラピストは、脳疲労(脳過労)、頭痛、不眠、耳鳴り、めまい、倦怠感、慢性疲労などの自律神経失調症、更年期障害でお困りの方にヘッドマッサージ施術を提供しています。

 

体調がすぐれなくて、ネットで調べてみるけど、情報が溢れ、選択肢が多く、何を選んでよいかわからない。

 

迷っている間に時間が過ぎた。そんな声もよく聞きますが、ヘッドマッサージも選択肢の一つとして存在しています。

 

お客様の状態によっては、必ずしもヘッドマッサージが最善の解決方法とは言えません。

 

知っておくだけでOKです。

 

ヘッドマッサージの解剖学

 私は、施術をする時に必ずチェックすることがあります。

 

それは、目の前のお客様にとって本当にヘッドマッサージという選択が最善なのか?

他に優先してすべきことはないのか?

 

もしあなたが、以下の言葉をご存じであれば問題ありません。

 

「サブラクセーション」

「フィクセーション」

「カンパンセーション」

「カップリングモーション」

「アジャストメント」

 

もし、ご存じでなければ、あなたは「無知による悪行」を犯しているかもしれないのです。

 

リラクゼーションのセラピストとしては、知っておく、判断できるだけで十分です。

 

ここからは、 ワンランク上を目指す人だけ、続きを読んでください。

 

その原因は、頭ではなく首かも?

 

ヘッドマッサージと頸椎のゆがみ

 近年、テレビや雑誌で「自律神経」という言葉が飛び交っています。

 

我々、セラピストにとっても必須ワードですね。

 

自律神経系の乱れによる頭痛、片頭痛、その他、不定愁訴と呼ばれる症状にヘッドマッサージが有効であるのはご存じの通り。

 

当協会の卒業生であれば常識ですね。

 

しかしながら、症状が比較的強い、あるいは、慢性的な症状であるほど、頭部ではなく、頚部に原因があることが多いことも事実です。

 

首の骨は7つあり、それぞれが様々な体の不調(頭痛、不眠、高血圧、慢性疲労、めまい、目の障害、耳の障害、アレルギー、風邪、慢性的な咳など)に関係しています。

 

卒後、サロンで直面する事実

 

特に、頸椎1番と2番の歪みや回旋(かいせん)制限があると自律神経が乱れます。

 

治療系セラピストの中では、常識の話のようですが、 リラクゼーションセラピストは無縁の話でした。

 

「でした。」と過去形にしたのは、ヘッドマッサージをメニューに取り入れると頭痛、不眠症、鬱っぽいなどの自律神経を乱したお客様が必ずお越しになるからです。

 

そうすると、やはり頸椎の歪みに直面します。

 

頸椎1番2番の首根っこ部分がカチカチの方で首が回らない(回旋しない)方が必ずお越しになります。

 

そこで、当協会(スクール)では、首がカチカチで骨の動きが鈍いお客様への対策テクニックを多用しています。

 

矯正運動をさせながら首をほぐす頸椎スイング法やロッキング法、ポンピング法、頸椎の牽引法、頭蓋底リリースなどを行います。

 

それだけ入念にアプローチすれば、微細な骨の歪みであれは、1回の施術で整うことが多々あります。

 

ワンランク上の施術でも足りない

 

事実として、病院では治らなった長年の耳鳴りが一回の施術で止まった。

 

めまいが一回の施術で治まったなど、劇的に改善する人も頸椎が原因であることが多いです。

 

当協会のヘッドマッサージは、医療とリラクゼーションの間をポジションを設定していますが、それが、ワンランク上のリラクゼーションという事です。

 

リラクゼーション的には、十分すぎる役目を果たしていますが、頸椎が完全に歪んでいる方、それが長期間の方には、不十分です。

 

その際は、「アジャストメント」という歪みを整える技術が必要です。

 

「骨が大きく歪んでいるうえに、筋肉がカチカチになっている。」

 

「これは、手に負えないなぁ。」

 

そう思ったら お近くのカイロプラクティックなどの治療系サロンを紹介してあげましょう。

 

頸椎を読み取るヘッドセラピストに

 

当協会のヘッドマッサージ資格講座は、頭をさわる前に必ず首のほぐしを行います。

 

私はその時に、さりげなく、首の骨の歪みをチェックします。

(慣れると自然にわかるようになります。)

 

チェックして問題なければ、当店(頭ほぐし専門店atama)に通うことをお勧めしますが、状態がひどければ、治療院を紹介させていただきます。

 

このブログのタイトルである“何がヘッドセラピストの悪行か”というと以下の通り。

 

頸椎の歪みに気づくことなく、歪みをチェックすることなく、

「ヘッドマッサージをしていたら自律神経が整いますよ。次回のご来店はいつにされますか?」

 

とお客様をリピートさせることこそが悪行になっています。

 

もちろん悪気があるわけではなく、無知なだけです。しかし、それでは、お客様にとって正しくない選択(行動)になります。

 

改善しない、または、改善する可能性が低いお客様に対して、改善すると期待させて金銭を受け取ってはいけません。

 

それは評判が下がるだけ

 

改善する見込みが薄いのに、とりあえずリピーターになってもらおうという考えではいけません。

 

何度通っても改善しないサロンと言われる可能性があります。

 

今度は、無知なヘッドセラピストが犯す自分の首を絞める悪行となってしまうのです。

 

自分には何が出来て、何ができないのかを把握することは大切です。

 

自分に出来ないことについては、出来る人に任せる、ただそれだけで良いのです。

 

お客様を無理に囲い込むと両者が損をします。大切なのは、正しい知識をもって正しい判断をすること。それに尽きます。

 

頸椎の歪みの方向性や度合いをチェックすることを頸椎リスティングといいます。

 

私たちは、骨のバキバキまでしなくても大丈夫です。その業界のプロに任せましょう。

 

 

記事作成日

2018年6月13日

 

 

 

記事作成者(ヘッドマッサージの専門家)

 

スクール代表・協会理事長

江口征次

 

株式会社ヘッドクリック 代表取締役

一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会 理事長

ヘッドライフ 代表管理人

頭ほぐし専門店atama代表

ヘッドスパ専門店atama代表

ハンド、腸セラピー、リンパ等のセラピスト協会 理事長

業務用ヘッドマッサージオイル・施術用枕の販売責任者

 

【登録商標】

・頭ほぐし専門店atama 登録5576269

・頭ほぐし整体院 登録5977517

・骨相セラピー 登録5790990