こんにちは。東洋医学を分かりやすくセラピストさんに伝える鍼灸師の神谷です。
暑い夏、この季節は冷たい飲み物やアイスが欠かせない——そんな生活を送っていませんでしたか?
「夏バテを防ぐためにしっかり食べていたのに、秋になって体調が優れない…。」
「朝晩が涼しくなった途端、くしゃみや鼻水が止まらなくなった…。」
そんな不調を感じているなら、それは夏の過ごし方が影響している かもしれません。
東洋医学では、 今の不調の原因は、ひとつ前の季節にあると考えます。
つまり、 夏の生活習慣が、秋の不調を招くことがあるのです。
では、具体的にどのような影響があるのか?
そして、これから迎える秋を快適に過ごすためには、どのような季節の養生をすればよいのか?
東洋医学の視点から、詳しく解説していきます。
※執筆者は医師ではなく、スクール講師として一般的な健康管理に役立つ情報を発信しております。 医学的な診断や治療は専門家への指導を受けてください。
私が鍼灸の専門学校に通っていた頃。 夏の終わりの時期。
東洋医学の先生が、水鼻とくしゃみで困っているという話をしていました。
ティッシュを手放せないと。
「夏に暑いからついついアイスとか食べちゃったんだよね。」と先生。
「それは、水鼻でても仕方ないですねぇ」と私。
この会話、東洋医学を知らない人からしてみると、意味が分からないと思うんです。
夏にアイスを食べ過ぎたら、なぜ秋に水鼻が出るのか。
甘味の過食、そして胃腸冷えは、東洋医学で余分な‘水’である‘湿’を生み出します。
結果的に、鼻水など余分な水トラブルが起りやすくなります。
また、胃腸冷えはアレルギーなど免疫トラブルにも繋がります。
また、今の身体の不調は、今の生活習慣による影響もありますが、1つ前のシーズンの過ごし方の影響もあります。
つまり、夏の過ごし方が、続く秋の不調の原因になる。
暑い夏。 ついついアイスや氷入りの飲み物を過食過飲してしまうと、秋の身体の不調の原因にもなるんですね。
暑い夏。氷を頼らず身体の余分な熱を冷ます食材と言えば、ゴーヤ・スイカなどの瓜科の野菜、トマト、なすなど夏野菜があります。
また、汗をかく季節なので潤いを与えてくれるオクラ、豆腐、豚肉、イカ、卵なども重宝します。
その他にも、飲む点滴と言われる甘酒も夏の強い味方。
夏は汗をかいて、水分を沢山欲しくなると思いますが、がぶ飲みはあまりオススメしません。
特に冷たい水のがぶ飲みは胃腸の働きを弱めて夏バテになります。
東洋医学で陰を補ってくれる食材である、きゅうり、なす、トマト、枝豆、ミョウガ、わかめなど夏が旬の食べ物をしっかり噛んで召し上がってみて下さい。
お米や小麦などの主食はエネルギーとなり、元気の源ではありますが、過食するとそれはそれで胃腸が弱ってしまいます。
食欲がないと言って、冷たい麺類ばかりになっていると、余計にバテてしまうので注意してみて下さいね。
余分な熱を取ってくれる食べ物が増える夏。
氷の取り過ぎ以外にも、注意して欲しいのが、「夏冷え」や「無汗」です。
「冷房冷え」など、夏でも意外に冷えて居る人もいますし、最近汗を上手にかけない人もいます。
冷房冷えなど冷えを感じている人は、熱を冷ます食材を生で食べるよりも、加熱したり、スープにして飲むなど一工夫してあげるといいですね。
また汗をかきにくい人は、余分な水が溜まりやすいから、トマトやキュウリなど潤いを与えてくれる食べ物の過食には注意です。
汗が出にくいタイプや、むくみやすいタイプの人は、消化器系の機能を高めて余分な水を出してくれる豆類がオススメ。
とうもろこし、緑豆もやし、冬瓜などを上手に食事に取り入れて下さい。
こんな風に、「○○の時は○○を食べるといい。」を聞くと、その時はなるほど!と思っていても、覚えるのは大変ではないですか?
また、お客様にアドバイスするときに、
例えば「夏のシーズンなら夏野菜を食べて」とは言えるけど、それってお客様すでに知っていることだし、旬のものが身体に良いって当たり前だし。
とアドバイスするのに苦手意識持っていませんか?
私自身、食材を患者様にアドバイスするのはとても神経を使います。
というのも、例えば夏は夏野菜と言ってしまうと、夏野菜を過食してしまう人がいるんです。」
そこでオススメなのが五味でのアドバイス。
食材の持つ‘味’の作用を説明し、その時々で体調や天候と相談しながら、今の身体に必要な‘味’のパワーを頂く。
味でアドバイスすれば、同じ味に属する食材は色々あるので、何かを過食することも避けられます。
五味の知識を活かして食養生をアドバイスすると、ただ○○を食べてというようなアドバイスとは違うので、お客様とお話が盛り上がりますよ。
そんな五味という味のことを詳しくお話するウェビナー講座を7月24日から1週間開催します。
お申し込みは7月20日までなのでお早めに!
☑食養生アドバイスをもっと上手く出来るようになりたい。
☑自分自身の健康の為に、食事について興味がある。
そんな方に受けて頂きたい講座です。
ウエビナーなので1週間何度でも好きな時間に見れるので、忙しい方でも安心して受けられます。
作成日:2023年07月11日
更新日:2025年02月09日
3ヶ月先まで予約の取れない 鍼灸・あん摩マッサージ指圧師
神谷 江代
「年のせいと諦めないで!」をモットーに、体質改善から美容鍼灸までトータルケアを行う施術家。
完全自費施術、完全予約制の施術は3ヶ月先まで予約が埋まっている。
また、施術だけでなく、国立大学大学院で生理学を専攻。
鍼灸あん摩マッサージ指圧師の専門学校を首席卒業という今まで培った知識と、臨床経験を伝える講師としても活躍。
専門的になりすぎず、分かりやすいと好評。
施術家向け講座、市民向け講座と幅広い実績を持つ。
このコラムでは、夏の不養生が秋の不調につながることを東洋医学の視点から解説しており、ヘッドマッサージに携わる者にとっても大変興味深い内容でした。
特に、「湿」の概念と胃腸の冷えが鼻水やアレルギーなどの不調を引き起こすという説明は、日々の施術や東洋医学を活かしたカウンセリングに重要な知識です。
お客様の中にも、夏の冷たい飲食習慣の影響を受けて秋に体調を崩す方が多いはずなので、ヘッドマッサージと併せて食養生のアドバイスを行うことで、より効果的なサポートができそうです。
また、五味を活用した食事の提案は、お客様との会話を広げる良い手法だと感じました。
江口征次
ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家
Head Life(ヘッドライフ)代表
一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会 理事長
株式会社ヘッドクリック代表取締役
頭ほぐし専門店atama代表
ヘッドスパ専門店atama代表
【商品】
・日本初、ヘッドマッサージ施術用枕の販売
・日本初、業務用ヘッドマッサージオイルの販売
【登録商標】
・頭ほぐし専門店atama 登録5576269
・頭ほぐし整体院 登録5977517
・骨相セラピー 登録5790990
ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家として、2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開始し、日本全国、海外からも受講がある人気ヘッドマッサージ資格講座を主催している。
【登録商標】
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頭ほぐし整体院 登録5977517
骨相セラピー 登録5790990
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