ヘッドマッサージ資格講座、代表の江口です。
本日は、東京の卒業生が経営するヘッドマッサージサロンで「めまいが改善した」という報告を受けました。
皆様と実例シェアできるように、実際の体験者に記事を作成していただきました。
ぜひご覧ください。
東京都八王子市でヘッドマッサージサロン経営をしております。 三木と申します。
先日、江口先生に報告した内容をヘッドライフ通信の読者様向けに書かせていただきました。
少しでもお役に立てば幸いです。
今回のお客様は、サロン予約の際にメールでめまいで困っている旨を書かれていました。
実際にご来店された時は、フラフラされており、顔色もあまり良くない、本当にしんどそうに見えました。
施術できるかな…(-_-;) と少し不安になりましたが、温かいお茶を飲んでもらいながら、ゆっくりとカウンセリングを行いました。
(お茶は、抹茶入り黒豆玄米茶です。)
事前にめまいだと分かっていたので、話し方や会話の間をいつもより、ゆっくりすることを意識しました。
そして何より、めまいでつらい状況を理解しようとお話しをじっくり聞くように心がけました。
ヘッドマッサージ前のカウンセリングで伺った内容は、次の内容です。
◆2週間前に変な姿勢でタクシーに2時間乗った時からめまいが起こったこと
◆もともとめまい持ちであること
◆最初はメガネの度があっていないからだと思いメガネのレンズ交換へ行った
◆耳鼻科、脳神経外科で検査をするも、どこにも異常がなかったこと
◆目の前がぐるぐる回って辛いので、接骨院や全身の揉みほぐしに行ったこと
◆今日(来店日)はあまりに辛くて電車に乗ることが出来ずに仕事を休んでいました
など、堰を切ったように話をされました。
自分の辛さをとにかく誰かに分かってもらいたかったのだと思います。
この時点で私は「ヘッドマッサージはリラクゼーション目的のもので、医療行為ではないですよ、めまいを完全に治すということは言えないですよ」ということをお伝えしました。
お客様は、「もちろんそれは分かっています。少しでもこのめまいが楽になればいいので、お願いします。」という事でした。
以前、江口先生から、「首こりが原因」以外のめまいを良くするのは難しいと伺っていましたので、これは難しいお客様が来られたなあと思いました。
また、ご来店の際の様子が、とてもしんどそうでしたので、正直言ってお断りしようかなあと思ったくらいです。
しかし、お客様の顔には悲壮感が漂っており、とにかく誰かに助けて欲しいといった様子でした。
めまいが起きてから、この日までにどんな感じだったかをお話しされる中で、「お風呂に入った時だけ、めまいが起きない」 という話が出ました。
私が「そんなに楽になるなら、ずっとお風呂に入っていたいですね」と言うと、
お客様は、「そうなんですよ。そう思って、この間休みの日は一日中温泉に行ってました。 温泉に浸かったり出たりを繰り返して過ごしたのですが、その日はめまいが起きませんでした」と仰ります。
私は医師ではないので、詳しいことは良くわからないですが、これはおそらく、筋肉をほぐして血流を良くしてあげると良いかもしれないと思いながら、頭の中でヘッドマッサージの施術内容を組み立てていきました。
お着替えを済ませて、ベッドに横になってもらい 「今、めまいはどうですか?」 と聞きますと、「まだぐるぐる回っています」と仰ります。
頭を動かすと辛い、と言うことでしたが、後頭部をほぐす時に頭を動かさないといけないこと、「ゆっくり頭を倒していくので、途中で気分が悪くなったらすぐにお知らせください。」とお伝えしました。
私のサロンでは、ヘッドマッサージの前の全身調整の時に目の上に温かい玄米カイロを乗せます。
目元を温めながら 足、腕、デコルテと進んでいき、首を持ち上げる時に、気分が悪くないか聞きました。
この時は「大丈夫。」と言うことでしたのでそのまま、頸椎の牽引へと進みます。
頭を触って程なくして、寝息が聞こえてきましたので、ああ眠れたんだな、良かったなあと思いました。
80分終了のお知らせまで、よく眠っていました。
ゆっくりと起き上がってもらい、「めまいはどうですか?気分は悪くないですか?」と確認しました。
この時は、「まだ回るけど、来た時より軽くなっている。」と言うことでした。
その後、肩もみ、ストレッチなど 一連の流れ(仕上げ)をして終了しました。
施術後のお着替えの後、少しお話をした時、「もうめまいがない。」とおっしゃっていました。
頭が軽くなったし、楽になったと、笑顔が見られるようになっていました。
顔色も、すごく良くなって、お帰りの際の足取りもしっかりしていました。
翌朝、「めまいはどうですか?」とメールしましたら、「おはようございます。 昨日はありがとうございました。今はめまいはしません。これから頑張れます。」 と返信が来ました。
めまいが無くなって、お客様は電車にも乗れるし、仕事に行けること、日常生活を楽に送れるようになったことが、とても嬉しかったです。
お役に立てて安心しました。
私が施術中に心がけたことは、一つ一つの手技を確実に、丁寧にすること、首をきちんと緩めて、脳脊髄液が流れるようにすること、むくんでいる頭皮だったので、しっかり引き締めて、きっちり流すことです。
あとは、お客様の様子を見ながら、調子が悪くなったらすぐに中止できるように気を配ること、治してやろうと思わないこと、だけど、この手技は本当に素晴らしいので結果はどうあれ、自信を持ってやることを心がけました。
ヘッドマッサージはリラクゼーションですが、長くやっていると、こうした難しい悩みを持った方に出会うことがあります。
これも勉強だなあと思い、精一杯やらせていただいています。
私の経験が皆様のお役に少しでも役立てると嬉しいなあと思い、今日は書かせていただきました。
ありがとうございました。
この記事の作成日2019年3月19日
更新日2024年11月27日
江口征次
Head Life(ヘッドライフ)代表
一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会 理事長
株式会社ヘッドクリック代表取締役
頭ほぐし専門店atama代表
ヘッドスパ専門店atama代表
・施術用枕の販売責任者 【登録商標】
・頭ほぐし専門店atama 登録5576269
・頭ほぐし整体院 登録5977517 ・骨相セラピー 登録5790990
ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家として、2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開始し、日本全国、海外からも受講がある人気講座を主催している。