東洋医学と熱中症・身体に溜まった余分な熱を取り除く方法

 

こんにちは!

鍼灸・あん摩マッサージ指圧師の神谷です。

 

急激な暑さで日々熱中症の患者様のニュースも聞く今日この頃。

 

私の講座を受けて下さっている方からも、家庭菜園の野菜たちが暑さに負けて枯れてしまうのではないかと思う日々です。というメールを頂きました。

 

まさにその通りですね。

 

 東洋医学と熱中症

東洋医学と熱中症

 

東洋医学では、暑さは心に影響を与えると考えます。

 

心は心臓という血液を巡らすポンプという意味だけでなく、他の内臓の働きの調整をしたり、気持ちとも関わりが深い臓のこと。

 

心=神の臓とも言われる、とても大切な臓です。

 

今、急激な暑さ極まりな気候ですので、当然身体の中も猛烈な暑さに見舞われています。

 

身体に不調を及ぼす暑さを‘暑邪(しょじゃ)’と言います。

 

暑邪に負けない身体作りをしたい!そんな時、東洋医学ではどのような養生がいいのかをお伝えしますね。

 

 

 余分な熱をためていませんか?

 

熱中症について・東洋医学アドバイザー資格講座

 

暑邪に負けず、心が穏やかな夏を過すために大切なのは余分な熱を溜め込まない身体作りです。

 

まずはこれらのチェックリストを見てみて下さい。

 

  汗をあまりかかない

  普段からのぼせやすい

  眼が赤くなりやすい

  ドライマウス

  眠りが浅い・寝付きが悪い

  喉がかわく

  顔が赤い

  尿が少ない 尿の色が濃い

  便秘

  気持ちが落ち着かずハラハラする

  口内炎や歯茎が腫れる

 

これらは身体に熱が籠もりやすい方に多い症状です。

 

 

またご自身の舌を見てみて下さい。

 

舌先が赤くなっていませんか?

 

舌にプツプツ赤いツブツブがありませんか?

 

これら舌の色が赤いというのも、身体に余分な熱が籠もっているサインです。

 

 

そして、この時期アルコールが増える方も要注意。

 

アルコールは身体に余分な熱を増やします。アルコールはお茶の代わりにならないので気をつけて下さいね。

 

 暑邪に負けない養生

半身浴と運動(汗活)熱中症の画像

 

その①汗活。

文字通り、きちんと汗をかける身体になる活動です。

 

暑いと自然と汗が出るでしょ?と思う方も多いと思いますが、汗腺は年齢による老化、もしくは汗をかかない生活習慣による‘なまけ‘で汗を出しずらくなります。

 

本当は暑くなる前の春頃から行うのがいいのですが、今からでもしっかり入浴や適度な運動で汗をかく習慣をつけるのが大切です。

 

*炎天下での運動は気をつけて下さいね!!*

 

夏になるとシャワー浴だけで済ます方も増えますが、汗を上手にかけていないかもという方は、半身浴などでしっかり汗をかくものオススメです。

 

「汗をかく時、身体のエネルギーである‘気’も一緒にもれる」とされています。

 

つまりとても疲れてしまうんです。

 

汗が必要なこの時期は、それだけで疲れやすいと考え、しっかり食べる。しっかり眠る。がとても大切です。

 

 


食事と熱中症

 

その②余分な熱を追い出す食材を取り入れて

暑邪の影響を受けやすい‘心’。適度な苦みで元気になります。

この苦みは余分な熱を払う役割もあります。

 

ニガウリや緑茶も良いですね。

私はこの時期水出し緑茶を飲むことが増えます。

 

夏野菜も余分な熱を追い出す救世主です。是非季節の物を召し上がって下さい。

 

 


内臓疲れ・睡眠(東洋医学アドバイザー)

 

③胃腸を守り、睡眠を守る生活を

①でも書きましたが、この時期は‘気’がもれる汗が必要な時期。

 

気の元になる飲食をしっかり消化吸収出来る身体作りは基本中の基本となります。

 

「食欲がない。」そんな方は内臓冷えかもしれません。

暑いから冷たい飲食が増えて内臓冷えをすると、胃腸が動かず消化力が下がります。

 

内臓は冷やさず筋肉を冷やす。

それが酷暑を乗り切る為には必要です。

 

また、「睡眠時にクーラーで冷えすぎて・・・」と睡眠環境で眠りが浅くなっている方も多いです。

 

私がいつもオススメしているのが、夏用レッグウオーマー。

夏用の薄手生地のハイソックス(出来れば締め付けないくらいゆるゆるのもの)を足首でカット。

 

足裏は出るけれど、足首はカバー出来るようにします。

足首を布一枚覆ってあげる。試してみて下さい。

 

また、この時期シャワー浴になる方も増えますが、出来れば入浴がオススメです。

 

寝る前に一度体温を上げてあげることが快眠に繋がります。

 

 

 最後に

 

いかがでしたか?

 

余分な熱を溜めない養生のお話しをさせて頂きました。

 

急激な暑さで身体はビックリしています。1日の気温差が10℃以上だと自律神経は疲弊すると言われています。

 

衣類、食事、空調など。適切にお付き合いして、お身体守ってあげて下さいね。

 

そして自律神経が疲弊するこの時期は頭痛や眼精疲労も増えます。

 

身体のだるさも増します。皆様のヘッドマッサージを求める方も増えると思います。

 

お客様を元気にするために、自分自身が元気であることが大切。 東洋医学の知恵、参考になさって下さいね!

 

 

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配信日2022年7月11日

 

 ブログ作成者

3ヶ月先まで予約の取れない

鍼灸・あん摩マッサージ指圧師

 

神谷 江代

 

 

年のせいと諦めないで!をモットーに、体質改善から美容鍼灸までトータルケアを行う施術家。

 

完全自費施術、完全予約制の施術は3ヶ月先まで予約が埋まっている。

 

また、施術だけでなく、国立大学大学院で生理学を専攻。

 

鍼灸あん摩マッサージ指圧師の専門学校を首席卒業。

 

という今まで培った知識と、臨床家県を伝える講師としても活躍。

 

 

専門的になりすぎず、分かりやすいと好評。

施術家向け講座、市民向け講座と幅広い実績を持つ。