頭痛、不眠、めまいなど、自律神経と深い関わりがある胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)を短時間で筋膜リリースする講座です。
胸鎖乳突筋ほぐしは、SCMマッサージともいいます。
Sternocleidomastoid muscle(ステルノクレイドマストイド・マッスル)の略称で、胸骨〈Sterno〉・鎖骨〈Cleido〉・乳様突起〈Mastoid〉を結ぶ、首を代表する大きな筋肉のことです。
その名のとおり、胸骨と鎖骨から始まり、耳の後ろにある乳様突起へと走行するため、この3つの名称が組み合わさって「SCM」という名前になっています。
SCM :sternocleidomastoid muscle(ステルノクレイドマストイド・マッスル)
頭部を回旋する・頭部を前下方に引く・胸骨と鎖骨を挙上する
リラクゼーションセラピストとして活動する以上、「胸鎖乳突筋(SCM)」についての知識がないというのは、自律神経ケアと真剣に向き合っていない証拠と言えるでしょう。
では、なぜ胸鎖乳突筋をほぐす必要があるのか? その理由と、ほぐすことで期待できる効果についてご紹介します。
1.可動域が広がり、首こり・肩こりが軽減する
SCMが硬直すると、首を回す・倒す・傾ける動きが制限されます。
SCMは首・肩・後頭部の筋肉(僧帽筋上部繊維や後頭下筋群)と連動して働いているため、緊張すると首こりや肩こり、後頭部の重だるさを招きます。SCMマッサージにより首の可動域が広がると、首こり・肩こりの軽減に繋がります。
2.緊張型頭痛・こめかみ・目の奥の疲れを軽減する
SCMには、「トリガーポイント」とよばれる痛みの反応点が生じることがあります。
この部位が刺激されると、前頭部・こめかみ・目の奥などへ「関連痛」が広がり、不快感を引き起こします。
SCMをやわらげることで、こうした不快感の軽減が期待できます。
3. 血流改善による眼精疲労の緩和
SCMは内・外頸動脈の近くを走行し、筋緊張が高まると周辺の血流が低下しやすいという報告があります。
血流の改善は、「目の奥の違和感」「まぶたの重さ」「ピント調整のしにくさ」などの緩和に役立つ可能性があります。
4. 自律神経バランスへの影響(迷走神経との関係)
SCMの深部には迷走神経が走行し、首周囲の過緊張が迷走神経機能を低下に繋がります。
マッサージは迷走神経の活動(主に副交感神経)を高める研究が多数あり、SCMマッサージも同様に心拍変動(HRV)の改善やリラックスの促進につながる可能性が示唆されています。
5. 頚性めまいへの補助的アプローチ
SCMは、平衡感覚に関与しており、筋肉が過緊張すると、首から脳へ送られる姿勢情報が乱れ、「頚性めまい」とよばれるふらつきやめまいを引き起こすことがあります。
実際にサロンでも、「めまいが軽くなった」「ふらつきが減った」といった声が聞かれますが、あくまでも医療行為ではなく、不調の緩和をサポートする可能性があるケアとして提供します。
6. 呼吸の改善(呼吸補助筋としてのSCM)
SCMは、吸気の際に胸骨と鎖骨を挙上する「呼吸補助筋」として働きます。
この筋肉が緊張すると胸郭の拡張が妨げられ、呼吸が浅くなる原因となります。そのため、SCMをほぐすことで 「深い呼吸がしやすくなる」 効果が期待できます。
さらに、SCMが慢性的にこると腹式呼吸がしづらくなり、「胸式呼吸」に偏りやすくなります。すると、脳に取り込める酸素量が減少し、疲れやすさや集中力の低下といった脳疲労状態を招きます。
7. 姿勢改善のサポート(ストレートネック・スマホ首)
長時間のデスクワークやスマホ操作により、SCMは短縮しやすくなります。
SCMの短縮は頭部前方位(頭が本来の位置より前に突き出た姿勢)を引き起こし、首こり・肩こりを悪化させます。
SCMを緩めることで、姿勢が正しやすくなり「頸椎周囲の負担が減る」といった姿勢改善の効果が期待できます。
8. 顎関節周囲の緊張緩和(食いしばり)
SCMは顎二腹筋・側頭筋などと連動して働くため、SCMマッサージは「食いしばり」「噛みしめ」によって生じる筋肉の緊張緩和にも繋がります。
SCMの近くを通る迷走神経は、脳からお腹(腸)までつながっている唯一の神経であり、「脳腸相関」と呼ばれる仕組みに深く関わっています。
迷走神経は求心性が優位で、免疫機能の約70%が集中する腸の状態を整えることは、健康だけでなく脳の働きにも良い影響を与えるとされています。
また、迷走神経は副交感神経の大部分を占めており、その働きによって腸の蠕動運動が活発になったり、オキシトシンの分泌が促され、心を安定させる脳のセロトニン神経の活性も期待できます。
セロトニン神経が存在する脳幹から胸鎖乳突筋、腸までつながるこの経路を意識してケアすることで、迷走神経の働きを間接的にサポートでき、精神の安定や消化機能の向上にもつながることが期待できます。
SCMの深部には、交感神経が集まる「星状神経節」が位置し、頭部・首・肩・上肢などの血流調整に関わる重要な中継点です。
医療現場では、この部位を対象にした星状神経節ブロックやレーザー照射が行われており、以下の目的で活用されています。
一方、サロンケアとしては、星状神経節そのものに触れるのは困難とされていますが、本講座では施術アプローチをしていきます。
治療系セラピストの間では、胸鎖乳突筋は「施術の効果がすぐにあらわれやすい筋肉」として知られています。
しかし、リラクゼーションサロンの施術では、この部位に触れない(ほぐさない)ことが多いのが現状です。
それは何故でしょうか?
こうした背景から、効果があると知りながらも、胸鎖乳突筋へのアプローチを避けているセラピストが多いのが現状です。
以上の理由から、効果が期待できると知りながら胸鎖乳突筋ほぐしを避けているセラピストが多く存在します。
胸鎖乳突筋ほぐしは、ただ「気持ち良い」だけの施術ではありません。
自律神経に深く関わるこの筋肉にアプローチすることで、不眠症をはじめとする自律神経系の不調に悩むお客様へのケアの幅が広がります。
ヘッドマッサージと組み合わせて行うことで、リラクゼーションの枠を超えた“攻めの施術”が実現します。
本気でスキルアップを目指す方にこそ、ぜひ習得していただきたいテクニックです。

筋膜リリースは、筋肉を包んでいる「筋膜(きんまく)」と呼ばれる薄い膜の癒着や緊張をほぐし、主に血流や筋肉の伸縮性、関節の可動域の改善を図ることを目的としています。
筋膜は全身に張り巡らされており、ストレスや姿勢の乱れ、疲労などによって硬くなったり、ねじれたりすることがあります。
これが痛みやコリ、姿勢の崩れ、そして自律神経の乱れの原因になること考えられています。
胸鎖乳突筋の筋膜リリースは、 リラクゼーションやヘッドマッサージと組み合わせることで、深いリラックス効果や不調の改善が期待できると人気の高い施術です。
※講座では斜角筋や僧帽筋などもほぐします。
■日時
2026年
7/7(火)10:30~13:00東京
■費用
卒業生:19,800円税込
一般:33,000円税込
■お持ち物
・フェイスタオル1枚
・動きやすい服装(襟無し・できればVネックの服)
・水分はご自由にお持ちください。
■開催地
https://www.headlife.org/access/
■規約
https://www.headlife.org/kiyaku/
■講師
ヘッドライフ講師
大阪(江口)
東京(大八木)
江口 征次
ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家
Head Life(ヘッドライフ)代表
株式会社ヘッドクリック 代表取締役
頭ほぐし専門店atama代表
ヘッドスパ専門店atama代表
【商品】
・日本初、ヘッドマッサージ施術用枕の販売
・日本初、業務用ヘッドマッサージオイルの販売
【登録商標】
・頭ほぐし専門店atama 登録5576269
・頭ほぐし整体院 登録5977517
・骨相セラピー 登録5790990
ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家として、2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開始し、日本全国、海外からも受講がある人気ヘッドマッサージ資格講座を主催している。
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【登録商標】
頭ほぐし専門店atama 登録5576269
頭ほぐし整体院 登録5977517
骨相セラピー 登録5790990
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