整体師|協会理事長|大阪講座代表 江口征次
整体師|協会理事長|大阪講座代表 江口征次

結果追求型ヘッドマッサージとは?ワンランク上のヘッドマッサージについて

いつもヘッドライフ通信をお読みいただき誠にありがとうございます。

ヘッドライフ代表・ヘッドマッサージ専門家の江口です。

 

本日のテーマは「結果追求型ヘッドマッサージ」についてです。

この言葉は、私自身が日本で初めて用いた表現でもあります。

 

では、「ワンランク上のヘッドマッサージ」とは具体的に何を意味するのでしょうか。

 

本ブログでは、その考え方や背景を解説しながら、これからヘッドマッサージを学びたい方、またスクール・講座選びに迷っている方にも参考になる内容をお届けします。

結果追求型ヘッドマッサージとは

 

「結果追求型ヘッドマッサージ」とは、単に「気持ちいい」で終わるリラクゼーションではなく、お客様が求める変化や改善を明確に実感できることをゴールとした施術法です。

 

ヘッドマッサージ業界の黎明期2010年、癒しの施術でしかなかったヘッドマッサージに結果を出すための整体法を取り入れた頭ほぐし専門店をスタートしました。  

 

今では「結果追求型ヘッドマッサージ」と銘打っているサロンやドライヘッドスパスクールをちらほら見かけるようになりましたね。

 

“効果追求”といわず、“結果追求”と表現しているのは、リラクゼーション業界において効果を謳い過ぎると「治す」「治療」を誤解を与える可能性があり、景品表示法に抵触する恐れがあるからです。

 

価値ある施術・意味がある時間・空間

 

当スクールの結果追求型ヘッドマッサージは、「なんらかの成果を生み出す価値ある施術」「意味がある時間・空間」でなければいけないと考えています。

 

それは、施術を受けることで 明確な変化や充足感を得られる体験を指します。

単なる癒しや一時的な気持ちよさに留まらず、心身にプラスの効果が残る時間と場のことです。

 

1. 価値ある施術とは

目的に直結する施術

例:頭痛の軽減、首肩の可動域改善、眼精疲労の緩和、睡眠の質向上

 

根拠に基づいた技術

解剖学・生理学を背景にした、安全で効果的な手技

 

お客様の状態に合わせたカスタマイズ

同じ手順ではなく、その日の体調・気分・症状に合わせた施術設計

 

2. 意味がある時間とは

時間の投資価値が高い

施術後に「来て良かった」と心から思える

 

体と心が回復するだけでなく、日常生活の質が上がる

例:施術後の仕事効率アップ、翌朝の目覚めの軽さ

 

非日常感の中で自分に向き合える

仕事や家事から離れ、自分の心身を整える時間

 

3. 意味がある空間とは

安心感と信頼感のある場

清潔・静穏・プライバシーが保たれ、リラックスできる

 

五感に配慮した設計

照明・音・香り・温度・手の温もりなど、深いリラックスを誘う環境

 

施術者との良質な関係性

丁寧なヒアリングと共感、安心して委ねられる接客態度

 

ヘッドマッサージ資格講座の受講生に提案している結果追求型ヘッドマッサージは、施術そのものの技術も重要ですが、時間と空間を含めた総合的な体験も重視しています。

 

お客様が「確かな変化」と「心からの満足感」を実感できることが本質です。

当スクールでは、そのための知識と技術、そして心配りを学べる環境を整えています。

 

結果が出にくいヘッドマッサージ

  • ゴール設定➡癒し中心で目的が曖昧
  • 時間の使い方➡流れ作業的
  • 空間づくり➡施術ができれば十分
  • 満足感➡その場の心地よさ

このような「結果が出にくいヘッドマッサージ」も、短時間の気分転換や一時的なリラックスとしての価値はあるため、リラクゼーションサロンとして成立するものです。

 

ただし、よりお客様に満足していただきリピーターを獲得し、サロン経営を安定させるためには、目的を明確にし、時間や空間に工夫を加えることが大切です。

 

ヘッドセラピスト自身が学び続け、施術の質を高めていくことで、より意義ある体験へとつなげることができます。

本来のリラクゼーションサロンについて

 

「リラクゼーションサロン」という言葉が使用されだしたのは、日本経済のバブルがはじけ、不景気真っただ中の1990年代後半です。

 

あん摩マッサージ指圧師の国家資格者がいる中、国家資格を持たないリラクゼーションセラピストによるサロンが急速に増えました。

 

本来のリラクゼーションサロンとは、リラックスができる空間を時間で提供している施設になります。

 

例えば、次のようなニュアンスになります。

 

「当サロンは、癒しの空間を60分間6000円で提供します。60分間どのようにお過ごしになりますか?ボディケアもあれば足底マッサージもございます。」

 

このように本来は「空間と時間」の提供がリラクゼーションサロンの役割です。

 

それが今では、施術のウリ・強み・差別化・オリジナリティといったことばかりが注目されています。

ヘッドマッサージは、五感を癒しホルモンを操る仕事

 

「ヘッドマッサージはホルモンを操る仕事」これを言い始めたのは当スクールの藤井先生です。

 

当スクールのヘッドマッサージ資格講座においては、「頭は力強く押すものではない」と指導しています。

 

筋肉や頭皮をほぐすのは必須ですが、そのうえで何ができるか?

 

リラクゼーションサロンに求められていることは?

 

リラクゼーションは、五感に働きかけるものです。

 

心地よい照明や温度、落ち着く香り、優しい音色、柔らかなタッチ

それらが一体となって、心と体を深く解きほぐします。

 

大切なのは、「どのような技術を使うか」だけでなく、お客様が安心して自分のための時間を過ごせる空間づくりです。

 

そこには、日常から少し離れ、ゆっくりと呼吸を整え、心身が回復へと向かうための“余白”があります。

 

あなたは、お客様にどのような空間で、どのような時間を過ごし、どのように五感を刺激したいですか?

 

その答えが、サロンの価値となり、訪れる人の記憶に長く残る“特別なひととき”を生み出します。

ワンランク上のヘッドマッサージとは

「複数のサロンでドライヘッドを受けたけど、どこもイマイチでした。」というお客様に出会ったことはないですか?

 

「頭皮を軟らかくしたい」とは誰もが思うことです。

 

当スクールは、健康的な頭皮を手に入れることは勿論のこと、頭皮(筋膜)を軟らかくする(引き剥がす)ことで、頭蓋骨を緩めて脳脊髄液の循環を促すことに重きを置いています。

 

なぜなら、脳脊髄液は、脳や脊髄神経の栄養であること、そして、ホルモンの運搬を行うなど不調を改善してくれるからです。

 

それを可能とする整体法を活用する。

 

これが普通のリラクゼーションではない、ワンランク上の結果追求型ヘッドマッサージです。

 

当然ですが、毎回のように目に見えて結果が出るわけではありません。

 

しかし、お客様にお越しいただく以上、少しでも意味のある時間・意味のある施術となるように努力してきました。

 

美容師でもある大阪の西口店長と共に2010年から何度も繰り返し、開発・改善したものです。

 

ですから、当スクールのヘッドマッサージは、整体師と美容師の合作による施術手技構成・施術理論です。

 

その後、東京の大八木先生、名古屋の藤井先生、福岡の森脇先生にも仲間に加わっていただき、今では世界22か国に広がりました。

 

ワンランク上のヘッドマッサージに必要なこと

 

それでは、「ワンランク上」という言葉を深堀してみましょう。

「リラクゼーション=癒し」となるのは世間の共通認識です。

 

様々なリラクゼーションが存在しますが、私たちサロンセラピストは主にマッサージ施術です。

正確には「マッサージ」とはいえず、「リラクゼーションマッサージ」です。

 

施術する側のセラピスト、受ける側のお客様の共に、癒しだけではなく健康を手に入れたいと願っています。

そういった意味で、ワンランク上の施術とは、より健康に近づけるかがポイントです。

言い換えると、どれだけ症状が緩和するかになります。

 

なので、何の症状もない、癒されたい人だけを集客していると、いつまでたってもワンランク上には到達しません。

つまり、世の中で必要とされているワンランク上のサロンは、「癒し」ではなく「お悩み」と向き合っています。

 

そもそもですが、どこにでもある普通のサロンとは向き合っている対象が異なっています。

 

癒しという抽象的であり、お客様の主観に頼るものではなく(それも良いのですが)今、そこに存在する悩みにフォーカスします。

 

お悩みを解消できると生活の質が向上して人生が豊かになります。

大きな意味で「人と向き合う」に繋がっていきます。

癒しという過ぎ去る時間より、価値があると私は考えます。

 

ただし、リラクゼーションサロンである以上、癒しは絶対条件として提供しています。

 

なので、当スクールは、少しでも癒しを科学するすることにより、癒しを過ぎ去る時間にしません。

 

ワンランク上のサロンは、気持ちが良いのは当たり前、そのうえで何が提供できるか。どんな価値がつけられるかをテーマにしています。

 

それは、永遠のテーマです。

 

さらに結果を出すには

 

では、より結果を出すには何をすればよいのでしょうか?

 

その答えは簡単です。

 

まずは、理論や根拠をしっかり持つこと。

 

それを技術に落とし込むこと。

 

そして、それにバリエーション(対応力)があること。

 

科学的根拠や解剖学的つながりを座学としてちゃんと学び、整合性がある手技テクニックで再現性があることが重要です。

 

●整合性…矛盾がないこと(理論と合致)

●再現性…同じ結果が得られること(たまたまではない)

 

そして、手技やメニューのバリエーションの多さが対応力(顧客満足度)になります。

 

ここでポイントとなるのが「つながり」です。

 

頭皮や頭蓋骨とつながりがある部分に施術アプローチをすることでより、頭蓋骨が緩み脳脊髄液の流れが加速します。

 

治療院では、当たり前の発想ですが、多くのリラクゼーション・エステ店は行っていない。

 

治療家にとって当たり前の知識をリラクゼーション業界では、まだまだ活用できていない。

 

勿論、リラクゼーションでは「治療」という言葉は使えません。

 

ですから、当スクールは、治療とリラクゼーションの間のポジショニングで整体法を使うリラクゼーションを提唱しています。

 

すなわち、これが「ワンランク上のリラクゼーション」です。

 

この記事は2022年8月に作成しました。


ヘッドライフ江口

この記事の執筆者

江口征次  

 

インスタグラム大阪会場

 

ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家

Head Life(ヘッドライフ)代表

一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会 理事長

株式会社ヘッドクリック 代表取締役  

頭ほぐし専門店atama代表

ヘッドスパ専門店atama代表

 

【商品】

・日本初、ヘッドマッサージ施術用枕の販売

・日本初、業務用ヘッドマッサージオイルの販売

 

【登録商標】

・頭ほぐし専門店atama 登録5576269

・頭ほぐし整体院 登録5977517

・骨相セラピー 登録5790990

 

ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家として、2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開始し、日本全国、海外からも受講がある人気ヘッドマッサージ資格講座を主催している。